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デジコン編集部 2026.11.2

竹中工務店、既製杭工事にECMセメントを初適用し、材料由来CO2を約6割削減。杭を固めるセメントミルクも低炭素に

CONTENTS
  1. 焼成不要の高炉スラグを活用。杭の根固め液・杭周固定液に初導入
  2. 約6割のCO2削減。全国のプロジェクトで適用可能
    1. CO2削減の実現
    2. 全国供給体制
  3. カーボンネガティブ技術「CUCO」の社会実装も視野
竹中工務店は、既製コンクリート杭工事における根固め液および杭周固定液のセメントに、環境配慮型の低炭素セメント「ECM®セメント」(エネルギー・CO2ミニマムセメント)を初めて適用した。

「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」における一期A区複合ビル新築工事(愛知県名古屋市)の杭工事の一部に使用し、一般的な普通ポルトランドセメントを使用した場合と比べて、材料由来のCO2排出量を約6割削減した。

焼成不要の高炉スラグを活用。杭の根固め液・杭周固定液に初導入


竹中工務店は、鉄鋼製造の副産物であり、製造プロセスで焼成が不要な高炉スラグの微粉末を活用することで、材料由来のCO2排出量を大幅に削減できる「ECMセメント」を展開してきた。

既製コンクリート杭工事におけるCO2削減に向け、これまで適用例のなかった「根固め液」および「杭周固定液」へECMセメントを導入するための技術検証を重ねてきた。

ここでいう根固め液とは杭先端部付近に充填されるセメントミルク、杭周固定液とは杭軸部に充填されるセメントミルクを指す。

このたび、三谷セキサンの国土交通大臣認定工法「Hybridニーディング工法」の根固め液・杭周固定液に、ECMセメントを採用した。

約6割のCO2削減。全国のプロジェクトで適用可能


本適用のポイントは2つ。

CO2削減の実現


根固め液・杭周固定液にECMセメントを適用することで、普通ポルトランドセメントを使用した場合と比べて、これらから生じる材料由来のCO2排出量を約6割削減できる。

全国供給体制


西日本エリアは工場配合の「プレミックス」、東日本エリアは現場配合の「ポストミックス」を採用し、自社・他社設計を問わず、全国のプロジェクトで適用できる。

カーボンネガティブ技術「CUCO」の社会実装も視野


既製コンクリート杭工事は、多くの建物の基礎工事で採用されている。

竹中工務店は今後、本工法を積極的に提案し、ECMセメント自体の流通量を増加させることで、市場へのさらなる普及を推進する。

あわせて同社は、ECMセメントのCO2削減機能を基盤に、CO2の固定・吸収技術を組み合わせたカーボンネガティブ技術「CUCO®」の社会実装に向けた開発も進めている。




WRITTEN by

デジコン編集部

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