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デジコン編集部 2026.11.2

配管の溶接種別を3D画面で修正し、番号付けも自動化。Arent、プラント配管のスプール採番技術で特許を取得

CONTENTS
  1. 溶接種別の変更で、スプール番号の振り直しが発生。手作業がミスの温床に
  2. 3Dモデルで溶接種別を修正、事業者ごとのルールにも対応
    1. 3Dモデル上での溶接種別の確認・修正
    2. 事業者ごとの運用に合わせられる判定ルール
    3. 分岐の多い配管でも一貫した番号付け
  3. 「ASPO Spool Manager」で、分割・採番・溶接情報の管理を自動化
Arentは、プラント配管の製作図(スプール図)作成を支援する技術について、特許(特許第7922896号「配管設計支援装置および配管設計支援方法」)を取得したと発表した。

本特許は、配管の接続点ごとに割り当てた溶接種別(工場溶接・現場溶接)をもとに配管をグループ化して識別情報を付与し、3D画面上で溶接種別を修正できるようにする配管設計支援技術だ。

本技術は、同社が提供するAutodesk AutoCAD Plant 3D向けアドイン「ASPO Spool Manager」に活用されている。

溶接種別の変更で、スプール番号の振り直しが発生。手作業がミスの温床に


大規模なプラントの配管工事では、工場である程度の大きさのまとまり(スプール)まで配管を組み立てておき、スプール同士を現場で溶接する工法が広く採用されている。

設計段階では、配管の接続点ごとに工場で溶接するか現場で溶接するかを決め、スプールごとの番号と溶接箇所ごとの番号を付けたうえで、製作図(スプール図)を作成する。

もっとも、工場溶接と現場溶接の扱いには標準的な判断基準がなく、プラント事業者ごとに異なる。

また、設計の途中で溶接種別を変更すると、スプールの区切りが変わり、スプール番号を振り直す必要がある。

番号の振り直しを手作業で行うと、番号の不整合や入力ミスが起きやすく、確認作業の負担も大きくなっていた。

3Dモデルで溶接種別を修正、事業者ごとのルールにも対応



本特許のポイントは3つ。

3Dモデル上での溶接種別の確認・修正


配管の接続点を溶接種別ごとに異なる形態で3D画面に表示し、接続点を選択することで溶接種別を修正できる。

2D図面に切り替えることなく、立体的な形状を見ながら確認と修正を行える。

事業者ごとの運用に合わせられる判定ルール


溶接種別を割り当てる判定ルールを、ユーザーが設定を変更できるものと、変更できないものとに分けて管理する。

事業者によって判断が分かれる項目は運用に合わせて設定し、配管の構造から決まる項目は固定で適用できる。

分岐の多い配管でも一貫した番号付け


番号を付ける際、グループごとに配管の端点を特定し、番号の起点とする端点を段階的な絞り込み(階層的フィルタ)によって決定する。

複雑に分岐した配管でも、一貫したルールで番号を付けられる。

「ASPO Spool Manager」で、分割・採番・溶接情報の管理を自動化


本技術を活用する「ASPO Spool Manager」は、AutoCAD Plant 3Dで作成した配管モデルをもとに、スプールの分割、スプール番号・溶接番号の自動採番、溶接情報の管理を行うアドインだ。

工場溶接と現場溶接を形や色の異なるマーカーで3Dモデル上に表示し、マーカーをクリックして溶接種別を切り替えられる。

溶接種別の変更に合わせて、スプールの区切りとスプール番号を自動で更新するほか、スプール番号と溶接番号を自動で採番する。

2026年4月末から一部のトライアル企業向けにβ版を提供し、同年8月25日に正式版の提供を開始。

9月30日のアップデートでは、Autodesk Formaとの連携強化と、溶接マーカーのチェック機能を追加している。価格は、月額19万円(1ライセンス、税別)だ。





WRITTEN by

デジコン編集部

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