ツール紹介
デジコン編集部 2026.10.9

「見るKYT」から「話すKYT」へ。Miichisoft、現場写真からAIが研修シナリオを自動生成する安全教育eラーニング「LAAVO」を提供開始

CONTENTS
  1. 高齢化・若手不足に外国人材の増加、言葉の壁。安全教育の課題が山積
    1. 現場に合わせてカスタマイズ
    2. 話して覚える(音声対話)
    3. 現場に合わせた「AIトレーナー」
    4. 自社の「クレド(社内ルール)」をAIが前提に
    5. 日本語・ベトナム語・英語に対応
Miichisoft Japanは、建設現場向けの完全オーダーメイドの安全教育eラーニング「LAAVO(ラーヴォ)」の提供を2026年10月5日に開始した。

現場の写真をもとにAIが危険予知訓練(KYT)のシナリオを作成し、作業員はAIキャラクターと音声でやり取りしながら、日本語・ベトナム語・英語で危険予知を学べる。

提供開始にあわせ、有料の「Starterプラン」相当を無償で利用できる導入モニターを、先着10社募集する(応募締切:2026年10月30日)。

高齢化・若手不足に外国人材の増加、言葉の壁。安全教育の課題が山積


建設業では、高齢化と若手不足が深刻だ。2024年の建設業就業者のうち、55歳以上は約36.7%を占める一方、29歳以下は約11.7%にとどまり、全産業(約16.9%)を大きく下回る。

安全教育を担う指導者の確保も、年々難しくなっている。また、外国人材の活用も急速に広がっている。

建設業で働く外国人労働者は約17.8万人(2024年10月末時点)にのぼり、国籍別ではベトナムが最多だが、言葉の壁によって安全教育の内容が十分に伝わらないケースも少なくない。

加えて建設業は、依然として労働災害のリスクが高い産業だ。

労働災害による死亡者数は全産業の約3割を占め、事故の型別では「墜落・転落」が最多となっている(2024年)。

従来の座学・集合教育では、「実施したこと」は記録できても、「一人ひとりが理解したか」を客観的に確認しにくいのが実情だった。


LAAVOは、自社の現場写真と重点項目を登録するだけで、その現場専用の研修シナリオが用意される、完全オーダーメイドの安全教育eラーニングだ。

受講者は、画面上のキャラクターに話しかけながら、危険のポイントを自分の言葉で答えていく。



危険を「こわがらせる」のではなく、作業員一人ひとりが自ら危険に気づく力を育てることを目指している。

なお、AIが生成したシナリオは公開前に安全担当者が確認・編集でき、最終的な内容は人が確認する仕組みで、開発にあたっては現役の建設業アドバイザーが監修した。

LAAVOの主な特長は以下の通りだ。

現場に合わせてカスタマイズ


登録した現場写真と重点項目をもとに、AIがその現場に即した研修シナリオを作成する。

話して覚える(音声対話)


作業員がAIキャラクターと音声で対話し、危険のポイントを自分の言葉で答えるため、知識が実践的に身につく。

現場に合わせた「AIトレーナー」


対象者(新人・ベテラン・協力会社の職人など)と受講言語を選ぶだけで、AIの問いかけ方が変わる。

一問ずつ双方向で問いかけ、答えに応じて掘り下げるため、受け身になりがちな安全教育を「自ら考える」学びに変える。

自社の「クレド(社内ルール)」をAIが前提に


着手前の指差し呼称の徹底や、高所作業は二丁掛け以外を認めないなど、会社ごと・工種ごとに譲れない自社ルールを現場単位で登録でき、管理者権限で固定できる。


AIはシナリオ生成でも対話でも、このルールを常に前提として扱う。

日本語・ベトナム語・英語に対応


受講者が選んだ言語で、学習から評価までを完結できる。

利用は3ステップで進む。まず現場写真をアップロードし、AIが研修シナリオを作成、作業員が音声で回答するとAIが採点・講評する。

現場に用意するのは写真のみで、初期シナリオ(最大30件)は同社が作成し、運用の立ち上げまで伴走するため、ITが苦手な現場でも導入できるという。

導入により、日程や場所に縛られず繰り返し受講できるほか、受講者ごとの理解度をスコアで可視化し、管理者が教育の実施状況を把握できる。








WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。