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デジコン編集部 2026.9.24

道路照明で自動運転トラックの「目」を助ける。パナソニックEWとT2、白線認識距離が2倍超に、2030年代の高速道路実装へ

CONTENTS
  1. 自動運転トラック普及の鍵は「道路側との協調」
  2. 明るさと光のむらを調整し、白線の認識距離を最大2.3倍に
  3. センサー一体型の照明設備を開発へ。道路のデジタルインフラ化を推進
パナソニック エレクトリックワークス(パナソニックEW)と、自動運転トラックを手がけるT2(千葉県市川市)は、自動運転トラックと道路照明設備の協調の有効性を検証する国内初の共同実証を開始したと発表した。

パナソニックEWの既存の照明設備を、T2の自動運転トラックのセンサーによる認識に適するよう明るさなどを独自に調整した結果、高速道路を夜間に走行するうえで必要な白線の認識距離が2倍を超えて向上した。


同社は2030年代を目途に、この結果をもとに開発した照明設備の高速道路への実装を目指す。

自動運転トラック普及の鍵は「道路側との協調」


T2は、トラックドライバー不足に対応するため、2027年度以降にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指し、2025年にはレベル2による商用運行を始めた。

2030年代には2,000台の運行を計画している。

こうした自動運転トラックの普及にあたり、重要な要素の一つとなるのが「道路側との協調」だ。


T2の自動運転トラックは、車両搭載のカメラなど各種センサーで周辺状況を認識して走行するが、高速道路の照明設備と協調することで、商用運行を通じて確立した走行の安全性をさらに高められると考え、両社でその有効性を検証する実証に乗り出した。

明るさと光のむらを調整し、白線の認識距離を最大2.3倍に


本実証は2026年1月、日本自動車研究所の城里テストセンター(茨城県)で、夜間にT2の自動運転トラックを持ち込んで実施した。

パナソニックEWがすでに高速道路への実装を進めている低位置型の照明設備を用い、明るさや光のむらの有無といった諸条件を細かく変更・組み合わせながら、走行車線上のトラックに搭載したカメラで、複数の白線の認識状況を定量的に確認した。


その結果、路面を明るく、光のむらが少ない光環境に整えることで、自動運転トラックが白線を認識できる距離が、ヘッドライトのみの場合と比べて向上し、認識距離は最大2.3倍まで伸びた。

センサー一体型の照明設備を開発へ。道路のデジタルインフラ化を推進


パナソニックEWは今後、追加の実証などを通じて、自動運転トラックと道路照明設備の協調がどれほど有効となるか、検証をさらに深めていく。

そのうえで、路車協調システム用のセンサーを一体化させた照明設備を新たに開発し、2030年代を目途に高速道路への実装を目指す。

低位置型の照明設備にセンサーを一体化することで、施工・維持管理の効率化を図るほか、独自のセンシング技術で得たデータの利活用にもつなげる。



WRITTEN by

デジコン編集部

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