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デジコン編集部 2026.9.16

ソフトバンクとSceye、「空飛ぶ基地局」HAPSの試験サービスに国内初成功。米国から太平洋を越え、日本上空へ

CONTENTS
  1. 地上・上空・宇宙をつなぐ次世代通信へ。商用化に向けた実証が課題
  2. スマホ通話やドローン通信を確認。エッジコンピューティングは世界初
  3. 2027年以降の商用化へ。6G時代の3次元通信ネットワークを目指す
ソフトバンクと米Sceye(スカイ、米国ニューメキシコ州)は、Sceyeの成層圏通信プラットフォーム「HAPS(High Altitude Platform Station)」を用いて、日本でのHAPS商用化に向けた試験サービスの提供に成功した。

日本上空を飛行するHAPSによる通信試験の成功は、国内で初めてとなる。

地上・上空・宇宙をつなぐ次世代通信へ。商用化に向けた実証が課題


ソフトバンクは、地上と上空、宇宙がシームレスにつながる次世代の3次元通信ネットワークの構築を目指している。

その中核となるのが、成層圏を飛行して広域に通信を届けるHAPSだ。

今回の試験では、SceyeのHAPSが米国ニューメキシコ州ロズウェルを出発し、太平洋上空を経て日本上空まで1万5,000km以上を飛行。

高知県・室戸岬沖の上空で長期間滞空しながら、ソフトバンクのコアネットワークと接続して通信試験を行った。

2026年8月9日に米国を出発したHAPSは、約13日間・1万5,000km以上を飛行して23日に日本上空へ到達し、南海トラフ地震などの大規模災害を想定した室戸市周辺の上空で、半径最小5km以内に機体位置を保持できることを確認した。

スマホ通話やドローン通信を確認。エッジコンピューティングは世界初


通信試験では複数の成果を得た。まず、HAPSに搭載した4G LTE相当の基地局を介し、地上のスマートフォンとの間で、音声通話やテキストメッセージ、ビデオ通話や動画視聴といった大容量データ通信が安定して行えることを確認した。

緊急速報メールシステムの動作や、118番緊急通報の確認も行っている。


また、3次元通信ネットワークの実現に向け、HAPSとドローン間の通信試験も実施した。

HAPSの通信環境下で遠隔制御によるドローンの自動飛行を行い、飛行制御や位置情報の送信、映像伝送などを安定して行えることを確認した。

これにより、災害時の被害状況確認や物資輸送、送電線・道路などのインフラ点検、山林の監視など、多様なユースケースへの応用が期待される。


さらに、HAPSに処理サーバーを搭載し、成層圏でデータを処理するエッジコンピューティングの技術検証にも成功した。

応答処理時間は往復平均68ミリ秒で、クラウド処理と比べて通信の遅延を40%以上低減できることを確認しており、HAPS内で応答処理してスマホへ返す試験の成功は世界初だという。

2027年以降の商用化へ。6G時代の3次元通信ネットワークを目指す


ソフトバンクとSceyeは、今回得られたデータや知見を生かし、運用体制の整備や通信品質の向上を進め、2027年以降の日本国内でのHAPS商用化を目指す。

あわせてソフトバンクは、6G時代を見据え、衛星やHAPS、地上の通信ネットワークをシームレスに連携させる次世代の3次元通信ネットワークの実現を目指すとしている。




参考・画像元:ソフトバンクプレスリリースより
 
WRITTEN by

デジコン編集部

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