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デジコン編集部 2026.9.14

分散するインフラ情報を横断連携。パシフィックコンサルタンツ、維持管理を高度化する「包括管理プラットフォーム」を開発

CONTENTS
  1. 点検・工事・予算が分散管理。施設横断の優先度判断が困難に
  2. 「統合」ではなく「連携」。既存システムを活かし必要なデータのみ集約
  3. 9月から自治体向け提案に活用。三条市のノウハウとあわせ展開
パシフィックコンサルタンツは、道路をはじめとする社会インフラの維持管理業務の高度化・効率化を目的に、複数システムのデータを連携・可視化する「包括管理プラットフォーム」を開発した。

点検・補修・予算などの各種情報を一元的に管理し、戦略的な維持管理計画の立案と包括管理事業の推進を支援する基盤である。

点検・工事・予算が分散管理。施設横断の優先度判断が困難に


近年、インフラの老朽化が進む一方で、維持管理に係る人材・予算の制約が顕在化している。

そのため、地域や複数施設を横断した効率的な管理(包括管理)の実現が求められている。

しかし現状では、点検結果や工事情報、予算管理などが個別システムやExcelなどで分散管理されており、施設横断での優先度判断が難しい状況にあった。

同社は、新潟県三条市での包括的民間委託や、地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)の推進といった事業を通じて、各種データを横断的に把握し、意思決定や優先度判断を高度化する必要性を強く認識したという。

本プラットフォームは、こうした現場課題を解決し、持続可能なインフラ管理を実現するために開発された。

「統合」ではなく「連携」。既存システムを活かし必要なデータのみ集約


本プラットフォームは、分散して管理されているインフラ関連データを横断的に連携し、一元的に可視化することで、効率的かつ戦略的な維持管理を実現する基盤だ。

最大の特徴が、システムを統合するのではなく、必要なデータのみを連携するアーキテクチャを採用した点にある。


これにより、既存資産を活かしながら全体最適のマネジメントを可能にする。

具体的には、道路パトロールや通報受付、工事台帳、予算管理といった個別システムをAPIで接続し、必要なデータを横断的に集約する。

既存システムをそのまま活用しながら必要なデータのみを取り込むため、導入負荷を抑えつつ段階的な拡張ができる。

さらに、データの重ね合わせ・比較やグラフ表示により状況把握を高度化し、施設や地域を俯瞰して分析することで、更新・補修の優先順位を合理的に判断できる。

限られた予算のなかで効果的な投資判断を支援し、予防保全・戦略的維持管理を促進する。

自治体・民間事業者が共通して活用できる情報基盤として、包括管理の円滑な実施を支える狙いだ。

巡回記録システムとの連携により、リアルタイムでの状況確認にも対応する。

9月から自治体向け提案に活用。三条市のノウハウとあわせ展開


本プラットフォームは、2026年9月より、自治体向け提案(民間事業者も対象)への活用を開始し、機能拡張を継続的に実施する予定だ。

同社は、三条市での包括的民間委託事業などで培ったノウハウとあわせて展開することで、導入自治体における包括管理の立ち上げから運用高度化までを一体的に支援していくとしている。


WRITTEN by

デジコン編集部

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