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デジコン編集部 2026.9.10

西松建設、切羽の爆薬装填を遠隔化する装置を開発。ドリルジャンボに装着し、肌落ち災害リスクを低減

CONTENTS
  1. 装薬作業は切羽近傍に長時間立ち入り。省人化・無人化が課題
  2. ドリルジャンボに装着し、装填パイプをエア圧送で挿入。リモコンで遠隔装薬
  3. 平塚製作所で実証、約80m離れた場所からも成功。「Tunnel RemOS」の一技術に
西松建設は、山岳トンネル工事における爆薬の装填作業を遠隔化する「遠隔装薬装置」を開発したと発表した。

これにより、作業員が切羽天端から45度範囲内に立ち入ることなく爆薬を装填でき、掘削面から岩石などが落下する「肌落ち災害」のリスクを低減し、トンネル工事の安全性向上に寄与する。

装薬作業は切羽近傍に長時間立ち入り。省人化・無人化が課題


山岳トンネル工事の発破掘削における爆薬の装填作業(装薬作業)では、複数の作業員が装薬と結線のため、肌落ち災害リスクのある切羽近傍に長時間立ち入る必要がある。

そのため、労働災害から作業員の安全を確保する観点から、切羽近傍作業の削減や省人化・無人化が求められてきた。

そこで西松建設は、切羽近傍への立入りを不要とし、肌落ち災害リスクの低減と装薬作業の省人化を図る遠隔装薬装置を開発した。

ドリルジャンボに装着し、装填パイプをエア圧送で挿入。リモコンで遠隔装薬


今回開発した遠隔装薬装置は、削孔に用いるドリルジャンボに装着して使用するものだ。



ドリルジャンボのドリフタに装置を接続し、装填パイプの先端に親ダイ(電気雷管または非電気式雷管)、増しダイ(含水爆薬または粒状爆薬)、込め物を取り付ける。

その後、作業員がドリフタを操作して装薬孔へ装填パイプを挿入し、エア圧送することで、装薬を遠隔で行える。

これにより、作業員が切羽45度範囲内に立ち入ることなく、より安全に装薬作業を実施できる。

平塚製作所で実証、約80m離れた場所からも成功。「Tunnel RemOS」の一技術に


西松建設は、開発した装置を同社の平塚製作所で試行した。

操作者はリモコンでドリルジャンボのドリフタを操作し、花崗岩の試験体に設けた仮想切羽の装薬孔に装填パイプ先端を挿入したうえで、エア圧送により装薬作業を完了。


ドリフタとガイドセルを活用した遠隔装薬作業の実証に成功した。

さらに、実際のトンネル現場での遠隔装薬作業を想定し、仮想切羽から約80メートル離れた場所に高精細映像伝送装置を設置。

切羽周辺の映像を確認しながらドリルジャンボをリモコン操作し、装薬作業を完了することで、遠隔環境下での装薬作業が可能であることを実証した。

西松建設は今後、施工中のトンネル建設現場のドリルジャンボに本装置を装備して実証実験を行うとともに、装薬作業のさらなる遠隔化・自動化技術の開発を進める。






WRITTEN by

デジコン編集部

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