東京大学発のAIスタートアップである燈は、次世代モーターメーカーのアスター(秋田県横手市)と資本業務提携契約を締結した。
燈がアスターの第三者割当増資を引き受けて経営参画するもので、アスターの独自技術と燈のAI技術を融合し、秋田の製造拠点からグローバル市場に向けた新たな「AIネイティブな製造業」モデルの創出を目指す。
モーターおよび各種パワーユニットは、世界の電力消費の大部分を占める産業の基幹ハードウェアだ。
近年、ドローンやロボティクス、次世代モビリティ、農業機械などの急速な普及に伴い、高効率な製品への需要が世界的に拡大している。
その一方で、サプライチェーンは特定国への依存度を高めているのが実情だ。
こうした課題に対し、両社は本提携を通じて、「日本国内における次世代ハードウェアの設計・量産供給基盤」の構築を目指す。
日本の強みである「現場のものづくり力」にAIを掛け合わせることで、グローバル市場で競争力を持つ高付加価値な製品を創出し、秋田の地から新たな産業モデルを確立する狙いである。
提携の背景には、両社それぞれの強みがある。2010年に秋田県横手市で創業したアスターは、板状のアルミニウムや銅を重ね合わせる独自の積層技術「ASTERCOIL®」を保有する。
これは、従来のコイルに比べて内部の密度(占積率)を大幅に高めることで、モーターの小型・軽量化と高出力・高効率化を同時に達成した技術だ。
現在はモーター単体にとどまらず、制御機器(ESC)まで含めたパワーユニットを一貫して自社で開発・国産化しており、特定国に依存しないサプライチェーンを構成できる点が改めて評価されている。
一方の燈は、2021年の創業以来、黒字経営を続けながら建設・製造業などの基幹産業へのAI実装を進めてきた。
2026年1月には三菱電機から50億円の資金調達を実施している。
そうしたなかで燈は、ソフトウェアやAIの提供にとどまらず、自ら製造現場に深く入り込んで質の高い稼働データを取得し、ハードウェアや制御システムとAIを一体化する「フィジカルAI」を展開する必要性を認識するに至ったという。
資本業務提携の内容は、大きく3つで構成される。
第三者割当増資の引受けにより、ASTERCOIL®をはじめとする次世代モーターやパワーユニットの量産設備投資、人材採用に必要な資金を供給する。
アスターの製造拠点に燈のシミュレーション基盤を導入し、デジタルツイン上での工場レイアウトや作業動線の最適化、設備制御の効率化を進める。
あわせて、各種センサーやデバイスから取得した現場データの蓄積・自律学習により、生産効率と品質を継続的に高める。
工場内で収集・蓄積した製造データやシミュレーションモデルをもとに高度化したフィジカルAIを、アスターが手がけるハイブリッドドローンやパワーユニット、将来的にはヒューマノイドなどの実機へ組み込み・応用する。
現場データとAIが双方で進化し続ける技術循環を確立し、ハードウェアの性能を極限まで引き出すフィジカルAIソリューションとして、グローバル競争力を高めていく方針だ。
燈がアスターの第三者割当増資を引き受けて経営参画するもので、アスターの独自技術と燈のAI技術を融合し、秋田の製造拠点からグローバル市場に向けた新たな「AIネイティブな製造業」モデルの創出を目指す。
基幹ハードのモーター、需要拡大の裏で供給網が特定国に依存
モーターおよび各種パワーユニットは、世界の電力消費の大部分を占める産業の基幹ハードウェアだ。
近年、ドローンやロボティクス、次世代モビリティ、農業機械などの急速な普及に伴い、高効率な製品への需要が世界的に拡大している。
その一方で、サプライチェーンは特定国への依存度を高めているのが実情だ。
こうした課題に対し、両社は本提携を通じて、「日本国内における次世代ハードウェアの設計・量産供給基盤」の構築を目指す。
日本の強みである「現場のものづくり力」にAIを掛け合わせることで、グローバル市場で競争力を持つ高付加価値な製品を創出し、秋田の地から新たな産業モデルを確立する狙いである。
独自積層技術「ASTERCOIL」のアスターと、フィジカルAIの燈
提携の背景には、両社それぞれの強みがある。2010年に秋田県横手市で創業したアスターは、板状のアルミニウムや銅を重ね合わせる独自の積層技術「ASTERCOIL®」を保有する。
これは、従来のコイルに比べて内部の密度(占積率)を大幅に高めることで、モーターの小型・軽量化と高出力・高効率化を同時に達成した技術だ。
現在はモーター単体にとどまらず、制御機器(ESC)まで含めたパワーユニットを一貫して自社で開発・国産化しており、特定国に依存しないサプライチェーンを構成できる点が改めて評価されている。
一方の燈は、2021年の創業以来、黒字経営を続けながら建設・製造業などの基幹産業へのAI実装を進めてきた。
2026年1月には三菱電機から50億円の資金調達を実施している。
そうしたなかで燈は、ソフトウェアやAIの提供にとどまらず、自ら製造現場に深く入り込んで質の高い稼働データを取得し、ハードウェアや制御システムとAIを一体化する「フィジカルAI」を展開する必要性を認識するに至ったという。
増資引受・「AIネイティブ工場」化・実機へのAI実装の3本柱
資本業務提携の内容は、大きく3つで構成される。
成長資金の供給と量産体制の強化
第三者割当増資の引受けにより、ASTERCOIL®をはじめとする次世代モーターやパワーユニットの量産設備投資、人材採用に必要な資金を供給する。
独自シミュレーション基盤「メルキオール」を活用した「AIネイティブ工場」への進化
アスターの製造拠点に燈のシミュレーション基盤を導入し、デジタルツイン上での工場レイアウトや作業動線の最適化、設備制御の効率化を進める。
あわせて、各種センサーやデバイスから取得した現場データの蓄積・自律学習により、生産効率と品質を継続的に高める。
プロダクトへのAI実装と「フィジカルAI」ソリューションの創出
工場内で収集・蓄積した製造データやシミュレーションモデルをもとに高度化したフィジカルAIを、アスターが手がけるハイブリッドドローンやパワーユニット、将来的にはヒューマノイドなどの実機へ組み込み・応用する。
現場データとAIが双方で進化し続ける技術循環を確立し、ハードウェアの性能を極限まで引き出すフィジカルAIソリューションとして、グローバル競争力を高めていく方針だ。
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