行政・政策
デジコン編集部 2026.9.4

国交省と厚労省、建設業の人材確保・育成へ令和9年度概算要求。「確保」「育成」「魅力ある職場づくり」の3本柱で支援

CONTENTS
  1. 技能者の4分の1が60歳以上。担い手確保が急務に
  2. 若年技能者を育てる「人材育成」。ものづくりマイスターや職業訓練
  3. 処遇改善へ「魅力ある職場づくり」。働き方改革支援や安全衛生対策
国土交通省と厚生労働省は、建設業の人材確保・育成に多角的に取り組むため、令和9年度概算要求の概要を取りまとめたと発表した。

「人材確保」「人材育成」「魅力ある職場づくりの推進」という3つの柱に沿って、両省が連携して関係施策を実施する。


技能者の4分の1が60歳以上。担い手確保が急務に


建設業の技能者のうち、60歳以上が占める割合は約4分の1にのぼる。一方で、29歳以下は全体の約12%にとどまる。

建設業が引き続き「地域の守り手」として役割を果たしていくためには、将来の担い手の確保が急務だ。

とりわけ若者や女性の入職・定着の促進に重点を置きつつ、担い手の処遇改善や働き方改革、生産性向上を一体として進めることが重要となる。

両省は、こうした認識のもと、連携して人材の確保・育成に一層取り組むとしている。

入職・定着へ「人材確保」。供給力強化や助成金で支援

一つ目の柱が「人材確保」だ。建設業への入職や定着を促すため、建設業の魅力向上ときめ細かな取組を実施する。

具体的には、適正な工期設定などによる働き方改革の推進や、建設技能者の処遇改善などを含む「国土と経済成長を支える建設産業の供給力強化」を進める。

このほか、建設事業主などに対する助成金による支援(73億円)や、ハローワークにおける人材不足分野のマッチング支援(68億円)、高校生に対する地元での職業理解の促進支援などに取り組む。

若年技能者を育てる「人材育成」。ものづくりマイスターや職業訓練


二つ目の柱が「人材育成」である。

若年技能者などを育成するための環境整備として、中小建設事業主などへの支援(4.9億円)や、建設分野におけるハロートレーニング(職業訓練)の実施(1.1億円)を行う。

さらに、ものづくりマイスター制度による若年技能者への実技指導(28億円)や、教育訓練給付金などによる個人の学び直しの支援(582億円)などを盛り込んだ。

処遇改善へ「魅力ある職場づくり」。働き方改革支援や安全衛生対策


三つ目の柱が「魅力ある職場づくりの推進」だ。

技能者の処遇を改善し、安心して働ける環境を整備する。

具体的には、働き方改革推進支援助成金による支援(101億円)や、働き方改革推進支援センターによる支援(41億円)、雇用管理責任者などに対する研修の実施(1.1億円)を行う。

あわせて、個人事業者などの安全衛生確保支援事業(1.7億円)や、墜落・転落災害等防止対策推進事業(78百万円)など、安全衛生対策も進める。





参考・画像元:国土交通省プレスリリースより


WRITTEN by

デジコン編集部

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