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デジコン編集部 2026.9.3

「施工管理=毎日現場」をやめた電気工事会社。埼玉の早川電工、施工図の精度向上で在宅ワークと完全直行直帰を本格運用

CONTENTS
  1. 根強い「現場主義」と無駄な移動。若手の業界離れの一因に
  2. 精度の高い施工図で現場常駐を減らし、完全直行直帰で残業も抑制
大型電気設備工事・施工管理を手がける早川電工(埼玉県鴻巣市)は、建設・設備工事業界で「導入困難」とされてきた施工管理業務のリモートワーク(在宅勤務)と完全直行直帰スタイルを確立している。

業務のデジタル化と「施工図の精度向上」により、無駄な出社や移動を削ぎ落とす働き方を、業界に先駆けて提唱するものである。

根強い「現場主義」と無駄な移動。若手の業界離れの一因に


働き方改革やDXが進む一方、建設・各種設備工事業界では、施工管理業務へのリモートワーク導入が他産業に比べて進みにくい。

その背景には、いくつかの構造的な課題や古い慣行がある。

一つは、「施工管理者は毎日現場に常駐しなければ現場が円滑に進まない」という根強い「現場主義」の固定観念だ。

さらに、現場業務の終了後にわざわざ遠方の自社事務所へ戻って書類作成や施工図修正を行う、二重拘束の非効率な働き方もある。

加えて、曖昧な図面で工事が進むことで確認や手戻りが頻発し、施工管理者が現場から離れられなくなる悪循環も生じていた。

こうした「過酷」「拘束時間が長い」といったネガティブなイメージが、20代・30代の若手人材の離職や業界離れを招く大きな要因となっている。

精度の高い施工図で現場常駐を減らし、完全直行直帰で残業も抑制


早川電工は、「建設をもっとスマートに、人生をもっと規格外に」を掲げ、施工管理の働き方を根本から再設計した。

鍵となるのが、精度の高い施工図だ。現場で確認や手戻りが多発する大きな要因の一つが、施工図の精度や分かりやすさにある。

そこで同社は、在宅でも集中して作図・確認ができる環境を整え、施工を担う技術者が迷わず作業できる「精度が高く、分かりやすい施工図」を徹底して作り込む。

施工図の精度を高めることで現場での確認や手戻りを減らし、施工管理者が毎日現場に張り付かなくても工程を円滑に進められる体制を整えた。

あわせて、現場での業務が終われば事務所に戻らず、スマートフォンで勤怠を打刻してそのまま直帰する「完全直行直帰」を導入。

事務所へ戻るためだけの移動をなくすことで移動負担を減らし、平均残業時間は月40時間以下を維持しているという。

なお、一人前になるまでは社長や先輩が手厚くサポートし、若手が着実にスキルを身につけられる環境も用意している。

同社は1973年の設立以来、埼玉県鴻巣市を拠点に大型オフィスビルやプラント、公共施設などの電気設備を一貫して手がけてきた。

リモートワークのほか、奨学金返済支援や「ととのい手当」など、常識にとらわれないスマートな働き方を提唱している。



WRITTEN by

デジコン編集部

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