ツール紹介
デジコン編集部 2026.8.31

国際航業、災害時の航空写真提供サービス「Bois」無償版を刷新。膨大な被災写真から必要な箇所を素早く特定

CONTENTS
  1. 災害の広域化で撮影枚数が急増。膨大な画像からの特定が課題に
  2. 地理院地図との重ね合わせやサムネイル一覧、画面分割に対応
  3. 空間情報の活用で迅速な状況把握へ
国際航業は、災害調査活動で撮影した航空写真などを掲載する防災情報提供サービス「Bois」無償版を、2026年4月にアップデートした。

直感的な操作を可能とするUIの刷新により、大量の航空写真の中から必要な箇所の状況を、よりスムーズに特定・確認できるよう改良したものである。

災害の広域化で撮影枚数が急増。膨大な画像からの特定が課題に


「Bois」無償版は、災害発生時に国際航業が取得した座標付きの航空写真データなどを、Webブラウザ上で速やかに公開するサービスだ。

自治体やインフラ事業者など、災害対応を担う現場の初動を支援する。

もっとも近年は、災害の広域化により一回あたりの撮影枚数が大幅に増加し、サイト上に多くの被災情報が掲載されるようになった。

その反面、「膨大な画像群の中から、いかに効率的に特定の箇所を確認するか」が大きな課題となっていた。

利用者からも、大量の写真から見たい画像を素早く選びたい、地図と写真を同時に照らし合わせたい、といった声が多く寄せられていたという。

地理院地図との重ね合わせやサムネイル一覧、画面分割に対応


今回のアップデートでは、「視認性」と「検索性」の向上に重点を置き、機能を拡充した。

まず、背景地図を高度化し、国土地理院のオルソ画像との重ね合わせに対応した。道路・河川・建物といった重要インフラの視認性を高め、周辺状況の正確な把握を支援する。

次に撮影した大量の写真をサムネイル形式で一覧表示する機能を搭載。

見たい写真を視覚的に選び、ワンクリックで地図上の撮影地点へ移動できるため、情報抽出の時間を大幅に短縮する。

さらに、地図・航空写真・図郭範囲を同一画面に分割表示する「マルチウィンドウ(画面分割)モード」を導入し、広域的な位置関係と詳細な被災状況を並行して確認できるようにした。

このほか、撮影位置を示すアイコンを撮影方向がわかる「矢印形式」に刷新したほか、クリックや方向キーで前後の画像へスムーズに切り替えられ、その切り替えに連動して地図上の位置も強調される機能を追加している。

空間情報の活用で迅速な状況把握へ


なお「Bois」無償版は、2020年8月に、BCP/BCM支援ツール「Bois」の一部機能を無償公開したものだ。

専用ソフトや登録は不要で、誰でも地図上のプロットをクリックするだけで、一次情報としての被災地状況を確認できる。

全国3拠点からの緊急撮影体制により、迅速なデータ公開を実現している。

国際航業は今後も、利用者からのフィードバックを反映し、誰もが扱いやすい情報閲覧環境の提供を目指す。





WRITTEN by

デジコン編集部

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