ニュース
三菱電機ら3社、「ドップラーライダー」で現場上空の風を可視化。2023年の提供目指す
三菱電機、竹中工務店、アクティオの3 社は、遠方の風況をレーザー照射で計測する装置「ドップラーライダー」を活用して、リアルタイムに風向きや風速など建設現場上空の“風を見える化”するソリューションを2023年度中に提供すると発表した。
建設現場は、地形や気象変化によりさまざまな風の影響を受ける。タワークレーンなどの大型建設機械では、強風や突風により機械作業の中断を余儀なくされたり、工事用エレベーターでは、給電ケーブルが強風で絡まって断線することで、工事中断や事故につながるリスクがある。
3社で開発を進める風況ソリューションは、建設現場の風の状況を高精度に把握し、ソフトウェアサービスを通じて、リスクを直感的に分かりやすく作業現場に伝達する。
「ドップラーライダー」は、鉛直上向きにレーザー光を照射し、40~250メートル上空を測定。単一周波数のパルスレーザーで、大気中のちりや微粒子の動きを捉え、数百メートル~数十キロ先の風速や風向きをリアルタイムでデータを取得。
気象データでは得られない地域特性も加味した風向き精度で0.5度などの高精度データを取得可能だ。
取得データはクラウドを介して、Webブラウザで約5メートルごとで分かりやすく表示。現場監督や作業員の適切な判断や意思決定に役立てる。
加えてAPI連携により、他のアプリケーションと連携させることも可能。今後は、現地の風況データを蓄積し、気象予報データとの相関をクラウド上の三菱電機のAI技術「Maisart(マイサート)」で機械学習することで、各現場それぞれに応じた特有の風況と危険度をあらかじめ予測する機能も実装する。
今後、実証実験を重ね三菱電機の建設業向けソリューションとして 2023 年度中の提供開始を目指していく。
三菱電機 ビジネスイノベーション
https://www.mitsubishielectric.co.jp/business-innovation/index.html
建設現場は、地形や気象変化によりさまざまな風の影響を受ける。タワークレーンなどの大型建設機械では、強風や突風により機械作業の中断を余儀なくされたり、工事用エレベーターでは、給電ケーブルが強風で絡まって断線することで、工事中断や事故につながるリスクがある。
3社で開発を進める風況ソリューションは、建設現場の風の状況を高精度に把握し、ソフトウェアサービスを通じて、リスクを直感的に分かりやすく作業現場に伝達する。
「ドップラーライダー」は、鉛直上向きにレーザー光を照射し、40~250メートル上空を測定。単一周波数のパルスレーザーで、大気中のちりや微粒子の動きを捉え、数百メートル~数十キロ先の風速や風向きをリアルタイムでデータを取得。
気象データでは得られない地域特性も加味した風向き精度で0.5度などの高精度データを取得可能だ。
取得データはクラウドを介して、Webブラウザで約5メートルごとで分かりやすく表示。現場監督や作業員の適切な判断や意思決定に役立てる。
加えてAPI連携により、他のアプリケーションと連携させることも可能。今後は、現地の風況データを蓄積し、気象予報データとの相関をクラウド上の三菱電機のAI技術「Maisart(マイサート)」で機械学習することで、各現場それぞれに応じた特有の風況と危険度をあらかじめ予測する機能も実装する。
今後、実証実験を重ね三菱電機の建設業向けソリューションとして 2023 年度中の提供開始を目指していく。
三菱電機 ビジネスイノベーション
https://www.mitsubishielectric.co.jp/business-innovation/index.html
WRITTEN by