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デジコン編集部 2026.8.24

岐阜のイビコンら3社、鉄鋼スラグ活用の環境配慮型コンクリートを二次製品に適用。神戸市の歩道拡張工事でCO2を約70%削減

CONTENTS
  1. 良質な砂利不足という課題。CO2を固定した「炭酸化骨材」で難しい鉄筋入り製品へ
  2. 性能試験を段階的に実施。JIS規定を満たすことを確認し実用化
  3. 曲線部にも対応する基礎ブロックで実用化。他用途への展開も視野
コンクリート二次製品メーカーのイビコン(岐阜県大垣市)は、神戸製鋼所、神鋼環境ソリューションと共同で、鉄鋼スラグを活用した環境配慮型コンクリートを、コンクリート二次製品へ適用したと発表した。

本製品は、神戸市がフラワーロードで実施する歩道拡張工事において、イビコンの「自在R連続基礎ブロック」として道路基礎に初採用されている。

良質な砂利不足という課題。CO2を固定した「炭酸化骨材」で難しい鉄筋入り製品へ


一般的なコンクリートは、砂や砂利、セメント、水を主原料に製造される。

しかし近年、世界的に良質な砂や砂利の不足が課題となっており、日本国内でも、地域によっては材料不足が施工に影響するケースが報告されている。

一方、鉄鋼スラグは、鉄鋼製品の製造工程で発生する副産物だ。

従来から土木・建築分野で幅広く活用され、現在ではほぼ全量が有効利用されており、グリーン購入法に基づく公共工事の調達品目にも指定されている。

今回の環境配慮型コンクリートでは、CO2を固定する素材として製鋼スラグを選定した。

具体的には、製鋼スラグを微粉化したうえで、神鋼環境ソリューションの高速炭酸化技術「Carbonel®」を用いて炭酸化処理を行い、骨材(炭酸化骨材)とする。

これに高炉スラグ微粉末を加えることで、従来は適用が難しいとされてきた鉄筋入りコンクリート製品への適用を実現した。

その結果、一般的なコンクリート製品と比べて、製造時のCO2排出量を約70%削減している。これは、同種のコンクリート二次製品のなかでも高い削減率だという。

性能試験を段階的に実施。JIS規定を満たすことを確認し実用化


イビコンは、量産可能な二次製品へ落とし込むため、適用試験を段階的に実施した。

まず、同社がすでに取り組んでいた低炭素型コンクリート(高炉スラグ微粉末55%置換)に炭酸化骨材を適用し、二次製品に求められるフレッシュ性状などが社内規定およびJIS規定値を満たすことを確認した。

(「自在R連続基礎ブロック」製造の様子)

続いて、骨材を炭酸化骨材に置換したうえで高炉スラグ微粉末を70%置換した場合についても検証を行い、フレッシュ性状に加え、長さ変化や凍結融解耐久性、中性化といった耐久性能が規定を満たすことを確認している。

これらの検証を経て、本材料を「自在R連続基礎ブロック」として実用化し、今回の道路基礎への初採用に至った。

曲線部にも対応する基礎ブロックで実用化。他用途への展開も視野


「自在R連続基礎ブロック」は、曲線部にも連続して対応できるイビコンの主力製品の一つだ。

今回は道路基礎ブロックへの適用だが、同社は今後、他用途への展開も視野に技術検討を進めるとしている。

イビコンは、コンクリート二次製品メーカーとして環境配慮型の製品開発を通じてCO2排出削減と資源循環を推進し、現場で使いやすい製品の形に技術を落とし込むことで、持続可能なインフラ整備と街づくりに貢献していく方針だ。




WRITTEN by

デジコン編集部

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