ニュース
デジコン編集部 2026.8.18

鹿島ら3社、建設現場の防炎シートを「水平リサイクル」する実証を開始。防炎剤の壁を越え、業界初の資源循環モデルへ

CONTENTS
  1. 「使用・回収・再製品化・再使用」を3社で実証。同じ防炎シートへ生まれ変わらせる
  2. 防炎剤が阻んできた水平リサイクル。萩原工業の技術で課題解決にめど
鹿島、竹中工務店、萩原工業(岡山県)の3社は、建設現場で使用する防炎シートの水平リサイクルに関する実証事業を開始したと発表した。

「使用・回収・再製品化・再使用」という一連の流れを3社連携で回す、業界初の試みである。

「使用・回収・再製品化・再使用」を3社で実証。同じ防炎シートへ生まれ変わらせる


本事業では、鹿島と竹中工務店の建設現場で使用した防炎シートを回収し、萩原工業がリサイクル処理を行って、新たな防炎シートとして再製品化する。

まず両社は、リサイクル可能な素材で製造された萩原工業の防炎シートを購入し、実際の施工環境で使用する。

使用済みの防炎シートは、各建設現場で分別回収されたのち、萩原工業のリサイクル施設へ搬入される。

そこで萩原工業が、ブルーシートのリサイクルで培ってきた特殊洗浄や再生ペレット化などの技術を進化させ、防炎シートへと再製品化する。

再製品化された防炎シートは、再び鹿島と竹中工務店が購入し、各現場で使用する。こうして「使用・回収・再製品化・再使用」の循環を、3社連携で回していく。

防炎剤が阻んできた水平リサイクル。萩原工業の技術で課題解決にめど


そもそも水平リサイクルとは、使用済み製品を回収・再原料化し、再び同じ種類の製品を製造するマテリアルリサイクルの一種だ。

廃プラスチックなどを燃焼させて熱回収するサーマルリサイクルに比べ、CO2排出量が少なく、環境負荷が小さい点が特長である。

もっとも、建設現場で発生するプラスチック廃棄物の一つである使用済み防炎シートは、含有する防炎剤の問題から、これまで水平リサイクルが困難とされてきた。

この課題に対し、萩原工業の技術開発によって解決のめどが立ったことが、今回の実証を後押しした。

3社は、本事業を業界初の試みと位置づけ、循環型社会の実現に向けた重要な一歩になるとしている。




WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。