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デジコン編集部 2022.3.25

水中ドローンで海中構造物の改修調査&作業。潜水士と同程度の精度確認

CONTENTS
  1. 水中ドローンで取得した3次元点群データの有用性も確認
  2. 本実証実験の使用機材・ソフトウェア
公共コンサルタント事業を行う国際航業は、産業用水中ドローンの開発を手がける株式会社FullDepth(フルデプス)と共同で、神戸市の「海の課題解決に向けた実証事業実施業務(海プロジェクト)」において、水中ドローンの技術・活用に関する評価検証を実施。

海中構造物の改修に伴う調査や作業効率化につながることを確認した。


水中ドローンで取得した3次元点群データの有用性も確認


本実証実験は、「水中ドローン」と「潜水士」が海中構造物のケレン作業(鋼管杭の肉厚測定のために鋼管杭表面のサビ・生物等の付着物を落とす作業)と肉厚測定をそれぞれ実施し、遜色なく作業できるかを、各比較により検証。

結果、水中ドローン「DiveUnit300」におけるケレン作業と肉厚測定は、潜水士と同等程度の精度で実施することが可能であり、業務の効率化や人手不足の対策として有用であることが確認された。

(水中ドローン・潜水士による「ケレン作業」)

(水中ドローン・潜水士による「肉厚測定」)

また水中ドローン「DiveUnit300」で取得した海中構造物の映像を元に、国際航業の3次元空間解析クラウドサービス「KKC−3D」を活用した3次元点群データを構築し、調査箇所となるデータの有効性も確認された。

(3次元点群データ化した鋼管杭の水中部分。防食用の陽極なども確認)


本実証実験の使用機材・ソフトウェア


  • 産業用水中ドローンDiveUnit300[フルデプス製]
  • 画像解析ソフトKKC-3D[国際航業製]

(参考画像:KKC-3Dのビューワで3次元点群データモデルを表示したイメージ図)



国際航業:
https://www.kkc.co.jp/

株式会社FullDepth:
https://fulldepth.co.jp/
WRITTEN by

デジコン編集部

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