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デジコン編集部 2026.4.28

4Kカメラ8台を遅延0.1秒未満で同時伝送。NTTグループと三菱ケミカルが水島コンビナートでIOWN×60GHz無線によるスマートメンテナンス基盤を実証

CONTENTS
  1. 約6時間で2km区間の無線環境を構築。上り最大900Mbps・遅延0.1秒未満を実証
  2. 「通信が整わないからスマートメンテナンスが進まない」のデッドロックを打破
NTT東日本・NTTドコモビジネス・NTTドコモソリューションズ・NTTデータグループの4社と富士通グループの1Finity、および三菱ケミカルは2026年4月6日、岡山県の水島臨海工業地帯(水島コンビナート)においてIOWN® APNと60GHz帯無線LAN(WiGig)を組み合わせた大容量・低遅延通信環境の構築検証を実施し、屋外スマートメンテナンスへの適用可能性を確認したと発表した。

約6時間で2km区間の無線環境を構築。上り最大900Mbps・遅延0.1秒未満を実証


本検証では2つのネットワーク環境を構築した。IOWN® APNは三菱ケミカル岡山事業所と東京都内のビル(約700km)を100Gbps対応の光ネットワークで接続し、拠点間の大容量・低遅延通信を実現した。

WiGig(60GHz帯無線LAN)は岡山事業所内において無線中継器18台を使って約2km区間の無線通信環境を約6時間という短時間で整備し、上り伝送量最大900Mbpsの無線通信環境と、移動する人・車両・ロボットへの無線接続を実現した。


この2つを組み合わせた4Kカメラ8台(合計約400Mbps)の映像データ同時伝送では、約2kmの無線区間と往復約1,400kmのAPN通信区間を通じてエンド・ツー・エンドで0.1秒未満の低遅延でのデータ伝送を確認した。

「通信が整わないからスマートメンテナンスが進まない」のデッドロックを打破


コンビナートでは通信環境の制約から屋外スマートメンテナンスが進まず、スマートメンテナンスが進まないから通信環境の高度化も進まないというデッドロック状態が続いていた。

またローカル5Gは無線免許の取得など制度面での対応が必要で導入ハードルが高く、免許不要のWiGigとIOWN® APNの組み合わせが現実的な解として機能することが今回示された。

今後は複数ロボットやデバイスを用いた映像・音声データによる異常検知技術など、マルチモーダルAIを活用したスマートメンテナンスの活用事例拡大を進める方針だ。




参考・画像元:NTT東日本株式会社 プレスリリースより 
 


WRITTEN by

デジコン編集部

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