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デジコン編集部 2026.4.10

東南アジアで実績を積んだ3D建設プリンターが日本初上陸。V3D Asiaが島根県雲南市で実証実験を開始

CONTENTS
  1. 独自開発のガントリー式プリンターで国産生コン・モルタルを使用した施工性能を検証
  2. 「職人の高度な技術をより活かすための道具」として地域から発信
V3D Asia は2026年5月より島根県雲南市掛合町において、地元建設会社の株式会社中澤建設(島根県雲南市)と連携し、ガントリー式3D建築プリンターによる小規模構造物の施工実証実験(PoC)を実施すると発表した。

インドネシアやブルネイで住宅・公共施設の3Dプリンティング建設を手掛けてきた同社が、国内で初めて3Dコンストラクション・プリンターを稼働させる取り組みとなる。

独自開発のガントリー式プリンターで国産生コン・モルタルを使用した施工性能を検証


実証実験は2026年5月15日から31日にかけて実施される。V3D Asiaが独自開発したアルミトラス構造のガントリー式プリンターを使用し、日本国内で調達可能な生コンクリートやモルタルを材料として施工実証を行う。

東南アジアで培った技術を日本の建設環境・規制・気候条件に適応させることが本実証の主眼で、中澤建設が基礎工事・仮設工事・付帯設備工事を担当しながら施工実績と知見を蓄積していく体制だ。

人手不足が全国より顕著な島根県の地方部での実施には、地域建設会社との連携モデルを構築し3Dプリンティング建設技術の全国展開基盤を整備するという狙いもある。

「職人の高度な技術をより活かすための道具」として地域から発信


中澤建設は「3Dプリンティング技術は人の仕事を奪うものではなく、職人を過酷な労働から解放しその技術をより活かすための強力なパートナー」と位置づけており、最新テクノロジーと地域職人の技の共存を島根から発信していく方針を示している。

V3D Asiaは実証で得た技術・施工データをもとに住宅・公共施設への展開を目指す方針で、マレーシアやインドネシアでの海外プロジェクトとあわせてアジア太平洋地域のリーディングカンパニーを目指す。

施工現場では5月25日〜27日に現地見学会も予定されている。



参考・画像元:V3D Asia 株式会社 プレスリリースより
 
WRITTEN by

デジコン編集部

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