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デジコン編集部 2026.4.8

国内初。鹿島が名神高速の床版取替工事でUFC床版×外ケーブル補強を組み合わせ、耐震性を大幅向上しながら工程を短縮

CONTENTS
  1. 床版取替前に外ケーブルを緊張。取替期間中の補強作業が不要に
  2. 2013年から開発してきたUFC床版技術。今回で6橋目の適用実績に
鹿島建設は、名神高速道路の矢倉川橋(滋賀県彦根市)において、超高強度繊維補強コンクリート(UFC)道路橋床版への取替工事に、外ケーブルで鋼桁を補強する工法を国内で初めて採用した。

軽量なUFC床版と外ケーブル補強工法の組み合わせにより、上部工の重量増加を最小限に抑えながら耐震性を大幅に向上させ、従来工法と比較して工程の短縮も実現した。

床版取替前に外ケーブルを緊張。取替期間中の補強作業が不要に


床版取替工事では、劣化したRC床版をより厚く重いPC床版に交換すると、鋼桁の補強や耐震補強が別途必要になるという構造的な課題があった。

鹿島は2011年から阪神高速道路と共同で開発したUFC道路橋床版を活用することでこの問題に対応してきたが、それでも施工時の荷重に対応するための鋼桁上下フランジの増し厚や補強部材の追加が必要で、車線規制中に多大な時間と労力を要していた。


外ケーブル補強工法は鋼桁下部にケーブルを配置して緊張することで耐力を向上させる方法で、今回は床版取替期間の前にケーブル緊張作業を完了させることができた。

その結果、床版取替期間中の補強作業が一切不要となり、従来工法で必要だった時間と労力を大幅に削減した。

2013年から開発してきたUFC床版技術。今回で6橋目の適用実績に


UFC道路橋床版は超高強度繊維補強コンクリート「サクセム®」で製造したプレキャスト床版で、圧縮強度が150N/mm²以上という極めて緻密な構造を持つ。


薄肉・軽量でありながら高い疲労耐久性を持ち、PC床版より軽いため橋脚・基礎への負荷も軽減できる。


2018年の国内初適用から今回が6橋目の実績となり、鹿島は今後も老朽化が進む高速道路床版の大規模リニューアル工事への展開を加速させる方針だ。


参考・画像元:鹿島建設株式会社 プレスリリースより 



WRITTEN by

デジコン編集部

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