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デジコン編集部 2026.3.31

洋上風力の水中設備を自律型ロボットで無人点検へ。東洋エンジニアリングら4社がAUV活用のロードマップを提案

CONTENTS
  1. ROV・ASV・AUVを組み合わせた3層の自律システムで水中点検を完全無人化へ
  2. 洋上風力の急拡大に伴い水中点検の効率化・コスト低減は急務
東洋エンジニアリング(千葉県千葉市)は2026年3月30日、日鉄エンジニアリング・FullDepth・沖電気工業の4社共同で、AUV(自律型無人探査機)等を活用した洋上風力発電設備の水中点検を無人化するシステムの社会実装に向けたロードマップを提案した。

本事業は内閣府総合海洋政策推進事務局の「自律型無人探査機(AUV)利用実証事業」への採択を受けて実施されたもので、2025年10月に静岡県沼津市でROV・ASV・AUVを組み合わせた実証試験を行い、技術的・運用的な課題を抽出した。

ROV・ASV・AUVを組み合わせた3層の自律システムで水中点検を完全無人化へ


実証試験では、遠隔操作型無人潜水機(ROV)・自律型海洋無人機(ASV)・自律型無人探査機(AUV)の3種類の海洋ロボティクスを組み合わせ、洋上風力の係留ライン・送電ケーブル・海底部などの点検作業における自律化の可能性を検証した。


提案されたロードマップでは、2030年の早期社会実装を第一目標に設定している。

2040年の将来像として想定されるのは、ホバリング型AUVが係留ラインや送電ケーブルを自律点検し、収集したデータを水中通信でASVが受信してDXパネルへ送信、AUVのバッテリーが低下すると海底ステーションへ自律移動して充電するという完全自律・無人化のシステムだ。

洋上風力の急拡大に伴い水中点検の効率化・コスト低減は急務


日本では洋上風力発電の導入拡大が国策として進んでおり、着床式・浮体式の設備が今後大規模に整備される見込みだ。

水中に沈む基礎構造物や係留ライン・海底ケーブルの定期点検は作業員の潜水を伴う危険で高コストな作業であり、AUV等による無人化は安全性向上とコスト削減の両面で業界の共通課題となっている。

東洋エンジニアリングは今後、洋上風力事業者向け保守・点検サービスのサービスプロバイダ事業化と、海洋データを産業横断で流通させる「海洋データスペース」の構築を推進していく方針だ。






WRITTEN by

デジコン編集部

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