ツール紹介
デジコン編集部 2026.3.30

小さな孔から挿入して膨らませる。共和ゴムが道路陥没対策用の直径500mm球体を2026年4月に発売

CONTENTS
  1. 「全容積の完全充填」ではなく「支持性の回復」を重視した設計思想
  2. 小孔から折りたたんで挿入。4ステップで施工完了する省力設計
共和ゴム株式会社(大阪府枚方市)は2026年3月27日、道路下の地下空洞に小径孔から挿入し、流動化処理土やコンクリートを注入して膨張させる「道路陥没対策用球体」を2026年4月1日に発売する。

2025年1月に埼玉県八潮市で発生した流域下水道管の破損に起因するとみられる大規模道路陥没事故を契機に、路面下空洞対策への関心が全国で急速に高まっている背景がある。

国土交通省白書によれば、下水道管に起因する道路陥没等は2022年度に全国で約2,600件発生しており、対策の需要は着実に増加している。

「全容積の完全充填」ではなく「支持性の回復」を重視した設計思想


本製品の特徴は、地下空洞への対処において「完全充填」にこだわらず、路盤の支持性と荷重伝達の回復によって陥没危険度を下げることを重視している点だ。

東京大学生産技術研究所の公開資料でも、空隙が残ったとしても陥没危険度は大幅に低下し得ることが示されており、空洞条件に応じた合理的な設計の必要性が建設・地盤工学分野で認識されている。

製品はPVCターポリン製とゴム製の2種類を用意しており、突起物への耐性に優れる前者で初期対応を行い、不定形空洞の残存空間には追従性に優れる後者で補完するという二段構えの使い方が想定されている。


小孔から折りたたんで挿入。4ステップで施工完了する省力設計


施工手順はシンプルで、道路下に空洞が確認された箇所に小さな孔を開け、折りたたんだ球体を挿入。

地上に出た細長い注入管から流動化処理土やコンクリートを注入して球体を膨張させ、所定量に達した段階で注入管を縛り道路孔に納めて施工完了となる。


大規模開削を必要とせず交通への影響を最小限に抑えられる点が、都市部の道路維持管理現場での活用に適している。

直径500mm球体はPVCターポリン製・ゴム製ともに量産対応体制が整っており、空洞の大きさ・容積・形状に合わせたオーダーメイド設計にも対応する。






WRITTEN by

デジコン編集部

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