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デジコン編集部 2026.3.30

重機・工程管理・ドローンを農地へ。岡山の佐藤建設が建設技術を活かしたスマート農業に参入

CONTENTS
  1. 「材料はあるが施工できない」。土木のプロが農地維持管理を代行
  2. 栽培管理システム×ドローン施肥で「属人化しない農業」を構築
佐藤建設株式会社(岡山県勝田郡勝央町)は2026年3月27日、建設業で培ってきた技術力・重機機動力・工程管理ノウハウを活用し、スマート農業分野へ新規参入したと発表した。

創業74年の総合建設会社が、地域の農地を守るための「農業インフラ・メンテナンス型」事業として、自社農地での試験耕作から取り組みをスタートさせた。

「材料はあるが施工できない」。土木のプロが農地維持管理を代行


参入の背景にあるのは、農業従事者の高齢化と後継者不足が深刻化する中、「営農以前の維持管理」が回らなくなっている現実だ。

害獣対策の補助金で材料を仕入れても高齢のため杭打ちやネット張りが困難なケース、夏場の法面草刈りが命に関わるリスクとなっているケース、排水の悪い不整形農地がコスト面から再生されないまま放置されているケース。こうした農業土木の課題に、建設業の技術で応えることが事業の核心だ。

現在は岡山県勝央町で約4,000㎡の農地で試験耕作を開始しており、来年度には12,000㎡まで自社耕作面積を拡大する計画だ。

栽培管理システム×ドローン施肥で「属人化しない農業」を構築


データ駆動型農業の導入にも力を入れている。栽培管理システム「ザルビオ(xarvio®)」を活用することで属人化を排除し、誰でもプロの精度で管理できる体制を目指す。

建設業で日常的に実践してきた工程管理の発想を農業に持ち込み、ドローンによる自動施肥・農薬散布と組み合わせることで作業効率の最大化を図る。

収穫したコメは社員への福利厚生や自社飲食部門で活用し、勝央町の地産地消モデルとして地域循環を創出していく構想だ。







WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

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