ツール紹介
デジコン編集部 2026.3.24

ロボット開発のSLAM技術を現場計測へ。パナソニックATがハンディ3Dスキャナ「@mapper」を発売

CONTENTS
  1. 振動に強いSLAM技術で、初心者でも安定したスキャン精度を確保
  2. BIM・デジタルツイン活用の加速を後押し。図面のない既存建物の計測にも最適
パナソニック アドバンストテクノロジーは、専門知識なしでも広範囲の3Dスキャンが行えるハンディ型3Dレーザースキャナ「@mapper(あっとまっぱー)」を発売した。

自律移動ロボットの開発で培ったSLAM技術を応用したもので、持って歩くだけでリアルタイムに3D点群データを生成できる。

設置型スキャナのような複雑な設定や後処理も不要で、取得データはその場でUSBメモリに保存して持ち出せる。

振動に強いSLAM技術で、初心者でも安定したスキャン精度を確保


従来のハンディ型3Dスキャナの弱点は、移動中の振動によって生じる計測誤差だった。@mapperはLiDARの距離情報とIMU(加速度センサ)を統合する「LIO(LiDAR Inertial Odometry)」技術でこの誤差を補正することで、歩きながらでも安定した計測精度を実現している。

レーザースキャナの最大到達距離は60mで、高層ビルや大規模工場など広範囲の空間も短時間でスキャン可能だ。


GPSが届かない屋内やトンネルでも問題なく動作する。

試作機を現場で使用したユーザーからは「はじめてでも使えた」「メジャーや測距計より測定が簡単」「あとから距離が測定できるので測り忘れがない」といった声が寄せられている。

BIM・デジタルツイン活用の加速を後押し。図面のない既存建物の計測にも最適


想定される主な用途は、BIMやデジタルツインの構築、VR向けの空間データ作成だ。

特に効果が期待されるのは、改修工事における現況把握の場面だ。

図面が存在しない、あるいは現況と図面が一致していない既存建物や既設設備の計測は、建設・設備・製造業の現場で長年の課題となってきた。

@mapperは室内・屋外を問わず使用でき、GNSS不感環境にも対応するため、工場・プラント・橋梁など多様な現場での計測内製化を後押しする製品として注目される。





WRITTEN by

デジコン編集部

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