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デジコン編集部 2026.3.18

設置工期を1週間から1日に。戸田建設とGRIFFYが長大トンネル坑内で5km全域の無線Wi-Fiネットワークを実用化

CONTENTS
  1. 有線ケーブルの限界をWi-Fiブリッジ接続で突破
  2. 設置工期を1週間→1日に短縮、リアルタイム映像監視・IP通話も実現
戸田建設と株式会社GRIFFYは2026年3月、長距離無線Wi-Fiネットワークを共同で実用化したと発表した。

現在、戸田建設が施工する北海道新幹線・後志トンネル(塩谷)工事の掘削区間(5km)にて通信検証を実施。

従来の有線LAN方式と比較して、設置工期・コストの大幅な削減と、トンネル坑内5km全域でのリアルタイム監視を実現した。

有線ケーブルの限界をWi-Fiブリッジ接続で突破


大規模なトンネル掘削工事では、掘削の進捗に合わせて通信ケーブルを逐次延伸・保守する必要があり、多大な工数とコスト、断線リスクが長年の課題だった。

一方、一般的な無線LANシステムは通信距離が限られ、中継を重ねるごとに速度が落ちるため、切羽付近での安定した高速通信の確保が難しかった。

今回のシステムでは、トンネル坑内に無指向性アンテナ搭載の屋外用Wi-Fi機器を約800m間隔でブリッジ接続し、5km全域のWi-Fi環境を整備。


ネットワーク起点となる施工ヤード側にのみルーター機能を集約し、坑内機器はアクセスポイント機能に絞ることでコストを抑えつつ、5GHz・2.4GHz指向性端末と無指向性端末を組み合わせて現場環境に対応する柔軟な構成を実現している。

設置工期を1週間→1日に短縮、リアルタイム映像監視・IP通話も実現


今回の検証で確認された主な効果は5点だ。設置工期がこれまでの1週間から1日に大幅短縮されたほか、全長5kmの有線LANケーブル敷設が不要となり資材・作業コストを大幅に削減。

ネットワークカメラによる切羽のリアルタイム映像監視と、IP通話システムによる坑内外の音声通話も実現し、安全管理の高度化につながった。

さらにトンネル長に応じた柔軟な拡張性も確認されており、今後は隣接工区と合わせた全長10kmの長距離Wi-Fiネットワーク構築を目指すとしている。


参考・画像元:戸田建設株式会社 プレスリリースより 



WRITTEN by

デジコン編集部

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