日本の中国地方北部に位置する島根県は、県土の約8割を森林が占め、東西に長く伸びる海岸線を持つ自然豊かな地域だ。
冬季には日本海側特有の豪雪に見舞われる山間部も多く、急峻な地形による土砂災害リスクとも隣り合わせである。
そのため、地域住民の命と暮らしを守るための道路維持・除雪、治水・砂防工事といった防災・減災インフラ整備が、建設業の重要な役割となっている。
また、出雲大社や石見銀山をはじめとする歴史的文化遺産の保全、宍道湖・中海の水環境整備、さらには過疎化が進む地域でのインフラ維持など、島根県ならではの多様な建設需要が存在している。
松江・出雲エリアには最新技術やICT施工を牽引する県内トップクラスの企業が集積する一方、石見エリア(浜田・益田など)や隠岐の島などの離島・山間部では、厳しい自然環境を熟知した地域密着型のゼネコンがその土台を強固に支えている。
本記事では、そんな島根県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクトなどを詳しく見ていこう。
松江市に本社を置く松江土建株式会社は、島根県トップクラスの売上規模と技術力を誇る総合建設会社だ。
土木研究所と共同開発した水環境保全技術「WEPシステム(水環境改善装置)」は世界初の特許を取得し、国内のみならずJICAを通じた海外展開も行っている。

土木事業では、地域の安全に直結する大規模プロジェクトを多数手がけており、建築事業でも松江市総合体育館などのシンボリックな施設の施工実績を持つ。
カナツ技建工業株式会社は、松江市を拠点に総合建設業と総合水処理事業を展開する企業だ。かねてよりICT施工に積極的に取り組んでおり、「i-Construction大賞 国土交通大臣賞」の受賞歴も持つ。

土木事業では、恵曇漁港をはじめとする港湾・海岸工事、トンネル、橋梁耐震工事などで県や国からの表彰を多数受けている。
出雲市に本社を構える株式会社中筋組は、島根県を代表するゼネコンのひとつ。
港湾工事や防災土木に圧倒的な強みを持っており、河下港の港湾改修や緊急地すべり対策工事など、地域の要衝と安全を守る工事を数多く担当。
JICAのインドネシア普及実証事業に参画し、海外への技術移転も行っている。

江津市に本社を置く今井産業株式会社は、石見エリア最大手とも言える総合建設会社だ。
土木・建築にとどまらず、住宅、福祉施設、さらにはリゾート開発まで多角的な経営を推進しており、地域の雇用と経済発展を力強く支えている。

近年の施工実績としては、江津市庁舎をはじめ、島根中央信用金庫江津支店、邑南町立石見中学校などの大型建築、および三隅・益田道路や国道186号新笹ヶ峠トンネルといった重要インフラ整備が挙げられる。
益田市に拠点を置く大畑建設株式会社は、とくに港湾工事や海洋土木において圧倒的な強みとノウハウを持つ企業だ。
日本海側の厳しい海象条件での施工経験が豊富で、地域の防災・減災の最前線を担っている。
(画像元:大畑建設WEBサイトより引用)
近年は陸上土木にも注力し、三隅・益田道路の改良工事や高津川の掘削工事などで実績を残している。
地域のインフラ整備において、精度の高い施工を実現し信頼を集めている点が特徴だ。
出雲市を拠点とする出雲土建株式会社は、建築・緑化・土木に加え、リサイクル事業を幅広く展開する企業だ。
公共施設や民間企業の工場、一般住宅の建築から、地域の道路整備まで総合的に対応する。
(画像元:出雲土建WEBサイトより引用)
さらに、建設発生土や廃棄物の再資源化に取り組む自社リサイクルプラントを稼働させるなど、循環型社会の形成と環境負荷低減に大きく貢献している。
昭和開発工業株式会社は、出雲地区を中心に土木・舗装工事の分野で着実に実績を積んできた地域密着型の建設会社だ。
(画像元:昭和開発工業WEBサイトより引用)
主に島根県や出雲市が発注する公共インフラの整備、維持修繕において堅実な施工を提供しており、地域住民が毎日利用する道路の安全性と快適性を足元から支えている。
株式会社栗栖組は、益田市を代表する総合建設業者だ。土木・建築事業を柱としながら、不動産業も展開している。
(画像元:栗栖組WEBサイトより引用)
さらに独自の強みとして「文化財発掘調査」のサポート事業まで手がけている。
歴史的遺産の多い島根県において、建設と文化財保護の両立を支えるユニークかつ重要な役割を担う企業だ。
浜田市に拠点を構える株式会社伊原組は、島根県の入札参加資格Aランクを保持する石見地区の主要ゼネコンだ。
(画像元:伊原組WEBサイトより引用)
日本海に面した浜田エリアの港湾インフラ維持や、山間部へつながる幹線道路・河川の整備において、地元自治体からの厚い信頼を獲得しており、確かな技術力で安全なまちづくりに貢献している。
株式会社島根三友は、浜田地区を中心に土木・建築の両分野で実績を重ねる中堅建設会社。
地域の生活道路の改良から、上下水道の整備、公共施設の修繕まで、地域住民の生活インフラに直結する工事を数多く請け負い、過疎化・高齢化の進む石見エリアの基盤を地道に支え続けている。
益田市に本社を置く高橋建設株式会社は、道路・橋梁・護岸などの公共土木工事から、民間の住宅建築まで幅広く対応する実力派企業。

三隅・益田道路(木部高架橋など)の大型工事にも参画しており、島根県内での施工品質の高さに定評がある。
島根県雲南市三刀屋町に本社を構える梅木建設株式会社は、1950年の創業以来、地域に根差した総合建設業を展開している老舗企業だ。
建築事業と土木事業の両輪で、公共事業から民間施設、一般住宅まで幅広く手がけている。
(画像元:梅木建設WEBサイトより引用)
土木事業では、道路改良や河川工事のほか、山間部が多い雲南エリア特有の災害復旧工事、治山・砂防工事に注力しており、島根県優良工事(知事表彰および所長表彰)を複数回受賞するなど、高い施工品質が評価されている。
近年は、熟練の技術を継承しつつ、ICTを活用した生産性向上にも積極的だ。
建築事業においても、学校施設や、地元の金融機関、商業店舗といった大型案件から天満宮の改修といった歴史的建造物まで多様な実績を積み重ねている。
株式会社植田建設は、雲南市で3代続く老舗である。

土木・建築の総合建設業として、とくに山間部特有の砂防工事や、急傾斜地の法面保護工事などに確かなノウハウを持つ。土砂災害のリスクから地域を守る、まさに「地域の守り手」と言える存在だ。
大田市など県央エリアの社会基盤を支えているのが黒徳建設株式会社だ。
土砂災害対策や河川改修、橋梁の維持修繕など、地域住民の安全に直結する公共工事を長年にわたり手堅く遂行しており、過疎化が進むエリアにおけるインフラ維持の要となっている。
離島である隠岐の島町に拠点を置く柴木建設株式会社は、本土とは異なる特殊で過酷な環境下においてインフラ整備を担う重要企業。
資材調達や気象条件のハードルが高い離島での施工において、独自の技術と機動力を発揮し、地域のインフラ維持と発展に大きく貢献している。
冬季には日本海側特有の豪雪に見舞われる山間部も多く、急峻な地形による土砂災害リスクとも隣り合わせである。
そのため、地域住民の命と暮らしを守るための道路維持・除雪、治水・砂防工事といった防災・減災インフラ整備が、建設業の重要な役割となっている。
また、出雲大社や石見銀山をはじめとする歴史的文化遺産の保全、宍道湖・中海の水環境整備、さらには過疎化が進む地域でのインフラ維持など、島根県ならではの多様な建設需要が存在している。
松江・出雲エリアには最新技術やICT施工を牽引する県内トップクラスの企業が集積する一方、石見エリア(浜田・益田など)や隠岐の島などの離島・山間部では、厳しい自然環境を熟知した地域密着型のゼネコンがその土台を強固に支えている。
本記事では、そんな島根県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクトなどを詳しく見ていこう。
1. 松江土建
松江市に本社を置く松江土建株式会社は、島根県トップクラスの売上規模と技術力を誇る総合建設会社だ。
土木研究所と共同開発した水環境保全技術「WEPシステム(水環境改善装置)」は世界初の特許を取得し、国内のみならずJICAを通じた海外展開も行っている。

(画像元:松江土建WEBサイトより引用)
土木事業では、地域の安全に直結する大規模プロジェクトを多数手がけており、建築事業でも松江市総合体育館などのシンボリックな施設の施工実績を持つ。
2. カナツ技建工業
カナツ技建工業株式会社は、松江市を拠点に総合建設業と総合水処理事業を展開する企業だ。かねてよりICT施工に積極的に取り組んでおり、「i-Construction大賞 国土交通大臣賞」の受賞歴も持つ。

(画像元:カナツ技建工業WEBサイトより引用)
土木事業では、恵曇漁港をはじめとする港湾・海岸工事、トンネル、橋梁耐震工事などで県や国からの表彰を多数受けている。
3. 中筋組
出雲市に本社を構える株式会社中筋組は、島根県を代表するゼネコンのひとつ。
港湾工事や防災土木に圧倒的な強みを持っており、河下港の港湾改修や緊急地すべり対策工事など、地域の要衝と安全を守る工事を数多く担当。
JICAのインドネシア普及実証事業に参画し、海外への技術移転も行っている。

(画像元:中筋組WEBサイトより引用)
4. 今井産業
江津市に本社を置く今井産業株式会社は、石見エリア最大手とも言える総合建設会社だ。
土木・建築にとどまらず、住宅、福祉施設、さらにはリゾート開発まで多角的な経営を推進しており、地域の雇用と経済発展を力強く支えている。

(画像元:今井産業WEBサイトより引用)
近年の施工実績としては、江津市庁舎をはじめ、島根中央信用金庫江津支店、邑南町立石見中学校などの大型建築、および三隅・益田道路や国道186号新笹ヶ峠トンネルといった重要インフラ整備が挙げられる。
5. 大畑建設
益田市に拠点を置く大畑建設株式会社は、とくに港湾工事や海洋土木において圧倒的な強みとノウハウを持つ企業だ。
日本海側の厳しい海象条件での施工経験が豊富で、地域の防災・減災の最前線を担っている。
(画像元:大畑建設WEBサイトより引用)近年は陸上土木にも注力し、三隅・益田道路の改良工事や高津川の掘削工事などで実績を残している。
地域のインフラ整備において、精度の高い施工を実現し信頼を集めている点が特徴だ。
6. 出雲土建
出雲市を拠点とする出雲土建株式会社は、建築・緑化・土木に加え、リサイクル事業を幅広く展開する企業だ。
公共施設や民間企業の工場、一般住宅の建築から、地域の道路整備まで総合的に対応する。
(画像元:出雲土建WEBサイトより引用)さらに、建設発生土や廃棄物の再資源化に取り組む自社リサイクルプラントを稼働させるなど、循環型社会の形成と環境負荷低減に大きく貢献している。
7. 昭和開発工業
昭和開発工業株式会社は、出雲地区を中心に土木・舗装工事の分野で着実に実績を積んできた地域密着型の建設会社だ。
(画像元:昭和開発工業WEBサイトより引用)主に島根県や出雲市が発注する公共インフラの整備、維持修繕において堅実な施工を提供しており、地域住民が毎日利用する道路の安全性と快適性を足元から支えている。
8. 栗栖組
株式会社栗栖組は、益田市を代表する総合建設業者だ。土木・建築事業を柱としながら、不動産業も展開している。
(画像元:栗栖組WEBサイトより引用)さらに独自の強みとして「文化財発掘調査」のサポート事業まで手がけている。
歴史的遺産の多い島根県において、建設と文化財保護の両立を支えるユニークかつ重要な役割を担う企業だ。
9. 伊原組
浜田市に拠点を構える株式会社伊原組は、島根県の入札参加資格Aランクを保持する石見地区の主要ゼネコンだ。
(画像元:伊原組WEBサイトより引用)日本海に面した浜田エリアの港湾インフラ維持や、山間部へつながる幹線道路・河川の整備において、地元自治体からの厚い信頼を獲得しており、確かな技術力で安全なまちづくりに貢献している。
10. 島根三友
株式会社島根三友は、浜田地区を中心に土木・建築の両分野で実績を重ねる中堅建設会社。
地域の生活道路の改良から、上下水道の整備、公共施設の修繕まで、地域住民の生活インフラに直結する工事を数多く請け負い、過疎化・高齢化の進む石見エリアの基盤を地道に支え続けている。
11. 高橋建設
益田市に本社を置く高橋建設株式会社は、道路・橋梁・護岸などの公共土木工事から、民間の住宅建築まで幅広く対応する実力派企業。

(画像元:高橋建設WEBサイトより引用)
三隅・益田道路(木部高架橋など)の大型工事にも参画しており、島根県内での施工品質の高さに定評がある。
12.梅木建設
島根県雲南市三刀屋町に本社を構える梅木建設株式会社は、1950年の創業以来、地域に根差した総合建設業を展開している老舗企業だ。
建築事業と土木事業の両輪で、公共事業から民間施設、一般住宅まで幅広く手がけている。
(画像元:梅木建設WEBサイトより引用)土木事業では、道路改良や河川工事のほか、山間部が多い雲南エリア特有の災害復旧工事、治山・砂防工事に注力しており、島根県優良工事(知事表彰および所長表彰)を複数回受賞するなど、高い施工品質が評価されている。
近年は、熟練の技術を継承しつつ、ICTを活用した生産性向上にも積極的だ。
建築事業においても、学校施設や、地元の金融機関、商業店舗といった大型案件から天満宮の改修といった歴史的建造物まで多様な実績を積み重ねている。
13. 植田建設
株式会社植田建設は、雲南市で3代続く老舗である。

(画像元:植田建設WEBサイトより引用)
土木・建築の総合建設業として、とくに山間部特有の砂防工事や、急傾斜地の法面保護工事などに確かなノウハウを持つ。土砂災害のリスクから地域を守る、まさに「地域の守り手」と言える存在だ。
14. 黒徳建設
大田市など県央エリアの社会基盤を支えているのが黒徳建設株式会社だ。
土砂災害対策や河川改修、橋梁の維持修繕など、地域住民の安全に直結する公共工事を長年にわたり手堅く遂行しており、過疎化が進むエリアにおけるインフラ維持の要となっている。
15. 柴木建設
離島である隠岐の島町に拠点を置く柴木建設株式会社は、本土とは異なる特殊で過酷な環境下においてインフラ整備を担う重要企業。
資材調達や気象条件のハードルが高い離島での施工において、独自の技術と機動力を発揮し、地域のインフラ維持と発展に大きく貢献している。
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