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デジコン編集部 2026.3.16

ケーブルレスで潜水士の安全を守る。Li-Fi技術による海水中リアルタイム映像伝送に成功。Momo社

CONTENTS
  1. 潜水士の命綱「有線ケーブル」依存からの脱却を目指す
  2. 太陽光干渉を克服——2回目PoCで屋外安定通信を実現
株式会社Momo(大阪府)は2026年3月16日、りんかい日産建設株式会社およびTIS株式会社と共同で、Li-Fi(可視光通信)技術を用いた水中映像伝送の実証実験(PoC)を実施し、海水環境下でのリアルタイム動画転送に成功したと発表した。

本実験は2025年12月25日、大阪市大正区の大正港(りんかい日産建設保有フィールド)で行われた。

東京都の「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」の一環として、TISが開発プロモーターとして支援する体制のもとで実施されている。

潜水士の命綱「有線ケーブル」依存からの脱却を目指す


水中土木工事に従事する潜水士は、地上との情報共有を有線ケーブルに頼らざるを得ない状況が長年続いており、ケーブルの絡まりや断線による重大事故リスク、作業範囲の制約が慢性的な課題となっている。

加えて国内の潜水士は高齢化・人材不足が深刻化しており、遠隔からの作業支援や安全管理の仕組み整備が急務となっている。

MomoはLi-Fi技術によるケーブルレスの動画・データ伝送でこれらの課題を解決するソリューションとして、ダム・港湾・海洋土木などのインフラ維持管理領域への展開を進めてきた。

太陽光干渉を克服——2回目PoCで屋外安定通信を実現


今回の大正港での実験は第2回PoCにあたる。

第1回PoC(2025年9月、兵庫県船木ダム)では直射日光がセンサーに干渉し通信が困難だったが、今回はその課題を克服して屋外環境での安定通信を達成した。

自社開発のLi-Fi送受信機を用いて海水中でのリアルタイム動画転送に成功したほか、通信ログの可視化機能を実装し、動画転送が困難な条件下でもテキスト・センサーデータのレベルで送受信が成立することを確認している。

今後は通信距離の延長、潜水士間の音声テキスト通信や水中センシングデータの無線転送など用途の拡充、潜水士が装着可能なサイズへの機器小型化を推進し、複数業界への横展開も視野に入れたサービス化を目指す。




WRITTEN by

デジコン編集部

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