ニュース
デジコン編集部 2026.3.11

タカミヤと大林組、橋梁リニューアル工事向けの懸垂式移動足場「ムーバルデッキ」を共同開発。車線規制や全面足場が不要に

CONTENTS
  1. 墜落リスクをなくし、最小限の足場で「尺取り虫」のように自走
  2. 橋の上での「車線規制」も不要。人力で組み立て可能
タカミヤと大林組は2026年3月、橋梁の点検・補修工事向けに、懸垂式移動足場「ムーバルデッキ」を共同開発し、レンタルを開始したと発表した。

老朽化が進む社会インフラの維持管理において、従来の全面吊り足場に代わる新技術として、作業員の安全性向上と大幅なコスト削減・工期短縮を実現する。

墜落リスクをなくし、最小限の足場で「尺取り虫」のように自走


建設後50年以上が経過する橋梁が急増する中、リニューアル工事の需要が高まっている。

しかし、従来の橋梁下部への吊り足場設置は、組立・解体時に足場の端部が開口部となり、作業員の墜落リスクが常に付きまとっていた。

また、点在する補修箇所のために橋梁全面に足場を組むことは、コストや工期の面で大きな負担となっていた。




今回開発された「ムーバルデッキ」は、鋼桁の下部をアームで掴んでぶら下がり、油圧を使って自走する仕組み(尺取り方式)を採用している。

常に作業床が足元を覆うため開口部が発生せず、高所作業における墜落リスクを根本から解消する。

さらに、必要な場所へ最小限の作業床だけを移動させることができるため、現場全体に足場を組む必要がなくなり、大幅な省力化が可能となる。

橋の上での「車線規制」も不要。人力で組み立て可能


本製品のもう一つの大きなメリットは、橋の上の交通に影響を与えない点だ。


従来の橋梁点検車を用いた作業では車線規制が避けられず、交通渋滞の原因となっていたが、「ムーバルデッキ」はすべての作業を橋梁の下で完結できるため、車線規制が一切不要となる。

また、各部材はすべて人力で運搬・組み立て・解体が可能なサイズと重量に設計されており、クレーンなどの大型重機も必要としない。






WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。