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デジコン編集部 2026.3.6

安藤ハザマ、シールド工事のCO2排出量を最大約70%削減する「低炭素セグメント」を実現場に適用

CONTENTS
  1. セメントを産業副産物に置換し、環境負荷を大幅低減
  2. 実際の導水路トンネルで実用性を証明。コストとの最適なバランスも
安藤ハザマは2026年3月、安藤ハザマ興業と製造した「低炭素セグメントⓇ」を、現在施工中のシールドトンネル工事に適用したと発表した。

従来のRC(鉄筋コンクリート)セグメントと比較して製造時のCO2排出量を最大約70%削減しつつ、実現場における高い汎用性と品質を確保できることを確認した。

セメントを産業副産物に置換し、環境負荷を大幅低減


シールド工法によるトンネル建設では、壁面となるブロック状の「セグメント」が大量に使用される。

しかし、従来のRCセグメントは製造時に多くの二酸化炭素を排出するポルトランドセメントを使用しており、建設業界全体における脱炭素化に向けた課題の一つとなっていた。

今回適用された「低炭素セグメント」は、セメントの一部を高炉スラグ微粉末などの産業副産物に置き換えたコンクリートを使用している。

これにより、従来の性能を維持したまま、製造プロセスにおけるCO2排出量の大幅な削減と、産業副産物の有効活用(リサイクル)を同時に実現する。

実際の導水路トンネルで実用性を証明。コストとの最適なバランスも


本技術は、国土交通省関東地方整備局が発注した「霞ヶ浦導水石岡トンネル」の新設工事現場に導入された。

現場では、コンクリートの配合を変えたCO2削減率の異なる2種類の低炭素セグメントを計10リング分適用。

事前に継手曲げ試験などの性能試験を実施し、通常のRCセグメントと同等の品質が確保されていることを確認した上で組み立てが行われた。

また、コンクリートの配合を調整することで、現場の要求スペックに合わせて「CO2削減量」と「コスト」のバランスを最適化できることも実証され、実工事における高い汎用性が証明された。



WRITTEN by

デジコン編集部

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