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デジコン編集部 2026.1.20

テラドローン、石巻市で「クマよけスプレー搭載ドローン」の運用開始。民間主導の「第三のクマ対策」始動

CONTENTS
  1. 人を危険に晒さず、空から「忌避剤」をピンポイント噴射
  2. 全国的なクマ被害拡大と「ハンター不足」に対応
Terra Drone(テラドローン)は2026年1月19日、宮城県石巻市とクマ出没時の被害防止に関する協定を締結している企業(株式会社佐藤土木測量設計事務所)に対し、自社開発の「クマよけスプレー搭載ドローン」の提供および運用支援を開始したと発表した。

これは全国初となる民間主導のクマ対策モデルであり、ハンター不足や既存の対策機関の制約といった課題に対し、人を介さずに遠隔から追い払いを行う新たなソリューションとなる。

人を危険に晒さず、空から「忌避剤」をピンポイント噴射


導入されたドローンは、トウガラシ由来の成分(カプサイシン)を含むクマよけスプレーを搭載している。

クマが出没した際、オペレーターは約500m~1km離れた安全な場所からドローンを遠隔操作し、上空からスプレーを噴射する。

人間の数千倍の嗅覚を持つクマに対し、粘膜への強い刺激を与えることで一時的にひるませ、その隙に住民や作業員の退避時間を確保することができる。

これにより、オペレーター自身がクマと対峙するリスクを回避しつつ、即効性の高い追い払いが可能となる。

全国的なクマ被害拡大と「ハンター不足」に対応


背景には、全国的に深刻化するクマ被害がある。2025年度は人身被害や市街地出没が過去最悪水準で推移する一方、対応を担うハンターは高齢化と減少の一途をたどっている。また、警察や自衛隊などの既存機関も、野生動物への対応には制約が多い。

テラドローンは今回の石巻市での運用をモデルケースとし、全国の自治体へこの「第三のクマ対策」を展開していく方針だ。



WRITTEN by

デジコン編集部

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