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デジコン編集部 2022.1.12

ニコン・トリンブル、3Dデータを現場で“見える化”。超高精度AR「Trimble SiteVision Rover」を発売

CONTENTS
  1. 超高精度AR「Trimble SiteVision Rover」の特長
  2. Trimble SiteVision Roverのシステム構成
株式会社ニコン・トリンブルは、測量・建設向けに三次元モデルの表示・確認・収集が行える超高精度屋外ARシステム「Trimble SiteVision Rover(トリンブルサイトビジョン ローバー)」を発売した。

(左:Trimble SiteVision Rover、右:Trimble SiteVision Handy (2020年発売))

Trimble SiteVisionは、コントローラーの画面越しに三次元モデルと現実の風景とを重ねて見ることができる屋外ARシステム。頭の中で複雑な図面や建物の出来上がりを想像する必要がなく、三次元設計データを現場に「視える化」。誰でも簡単に理解できるため、複数の関係者との情報共有もスムーズに行える。

(三次元モデルと現場を重ねて情報を視覚化)


超高精度AR「Trimble SiteVision Rover」の特長


今回リリースされた「Trimble SiteVision Rover」は、測量用のIMU搭載高精度GNSS「Trimble R12i GNSS」と堅牢なコントローラー「Trimble Data Controller TSC7」にソフトウェア「SiteVision for Windows」を組み合わせたシステム。

◎IMU搭載の受信機で簡単・スピーディーに正確な位置を取得

(斜め観測が可能なTrimble R12i GNSS)

昨年発売のTrimble SiteVision Handyは片手で手軽にARを体験できる反面、精度面では手ぶれの影響を受けてしまうという課題があった。Roverタイプは測量用のTrimble R12i GNSSを使用するため、Handyと比較して約1.2倍の精度で位置情報を取得する上、ポール先端の座標値をピンポイントで確実に取得可能。

さらに、Trimble R12i GNSSは、本体が傾いた状態でも内蔵のIMUセンサーが受信機の姿勢を検知し、ポール先端の座標値を算出。観測ポールをまっすぐに立てられない場所でも、簡単・スピーディーに高精度な位置情報が取得ができる。

(地下埋設物の確認に)

道路の掘削工事で特に注意すべきなのが、地下に設置された水道、電気、ガスなどのライフラインを傷つけないこと。Trimble SiteVision Roverは、測量用の数cm精度で現場画像に構造物を透過表示。正確な位置、サイズ、属性を可視化できる。

◎すばやい杭芯工事に
構造物の杭芯を設置するのは、目標物に乏しい整地された現場では労力を要する。Trimble SiteVision Roverでは設計内容が三次元画像として現場に復元可能。レイヤーの重ね合わせで、杭芯だけでなく完成モデルまでも確認でき、すばやく杭芯設置位置を特定できる。


◎過酷な環境での作業に
一般的な造成地は、直射日光、粉塵、降雨など、電子機器にとって非常に過酷な環境です。しかしTrimble SiteVision Roverは測量用の堅牢な機材のため、そんな環境だからこそ安心して使用可能。



Trimble SiteVision Roverのシステム構成




【Trimble R12i GNSS】
・国土地理院1級GNSS測量機
・最新式第5世代エンジン「ProPoint」により、困難なGNSS環境での生産性の向上が期待されます。
・IMUベースのTrimble独自の慣性プラットフォームTrimble Inertial Platform (TIP)搭載
・Trimble 360テクノロジは、取りこぼしのない672チャンネルを実現
・人間工学に基づくデザインにより、取り回しのしやすい受信機
・クイックリリースアダプタ採用によりポールへの着脱が簡単

【Trimble TSC7 Controller】
・画面は7インチ型のマルチタッチスクリーン
・太陽光の下でも抜群の視認性
・Windows 10 Pro OSを搭載
・8GB RAMおよび64GB内部メモリを搭載したIntel Pentiumプロセッサー
・広範囲まで通信できるオプション機能
・前面カメラ、背面カメラ搭載
・カスタマイズ可能なボタンコマンドを備えたバックライト付きキーパッド
・人間工学に基づいたフォームファクター
・LEDインジケーター付きのホットスワップ対応バッテリー



WRITTEN by

デジコン編集部

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