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デジコン編集部 2025.12.30

ドローン運航の安全性を向上させる「エッジAI地上リスク検知システム」、大分県日田市で実証成功。KDDIスマートドローンら

CONTENTS
  1. 目視外飛行の「安全確保」と「省人化」を両立へ
  2. 災害時の迅速な状況確認を想定
株式会社ARISE analytics、KDDIスマートドローン株式会社、株式会社ノーベル、大分県、日田市の5者は、2025年12月1日から4日にかけて、ドローン運航における「エッジAI」を活用した地上リスク検知システムの実証実験を行い、その有用性を確認したと発表した。

目視外飛行の「安全確保」と「省人化」を両立へ


現在、ドローンのレベル3.5(補助者なし目視外飛行)などの運航では、オペレーターによるカメラ映像の常時監視が必要であり、負担軽減とヒューマンエラーの排除が課題となっている。


今回の実証では、ドローンに搭載した「エッジAI」がカメラ映像をリアルタイムで解析。通信遅延を抑えつつ、以下のリスクを自律的に検知・判断するシステムを検証した。

  • 第三者の検知と回避: 飛行ルート下の人物を検知し、自動で一時停止してオペレーターに通知。通過後に運航を再開する。
  • 着陸地点の安全性確認: 着陸地点の障害物を検知し、一時停止・通知を行うことで、オペレーターが安全な別地点への着陸を判断できるようにする。

災害時の迅速な状況確認を想定


実証実験は、過去に豪雨災害の被害を受けた大分県日田市小野地区で実施。



災害発生時の状況確認を想定したシナリオにおいて、エッジAIシステムが安全運航をサポートし、オペレーターの業務負荷を低減できることが確認された。

今後5者は検知精度の向上を図り、平時のインフラ点検や物流、有事の災害対応など、幅広いシーンでの社会実装を目指すとしている。




WRITTEN by

デジコン編集部

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