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デジコン編集部 2025.12.25

ソフトバンク、半径300mの広域Wi-Fiを即座に構築できる「SatPack」を発表。Starlinkを活用

CONTENTS
  1. 「Starlink」×「屋外Wi-Fi」×「ポータブル電源」でどこでも繋がる
  2. 前田建設工業と実証実験、高低差のある現場でも有効
  3. 建設現場における活用メリット
ソフトバンクは12月18日、建設現場や災害時の通信確保に向け、半径約300mの広域Wi-Fiエリアを即座に構築できる可搬型衛星通信サービス「SatPack(サットパック)」を、2026年1月中旬より提供開始すると発表した。

「Starlink」×「屋外Wi-Fi」×「ポータブル電源」でどこでも繋がる


「SatPack」は、以下の機器をパッケージ化したソリューションである。


  • 通信回線: 衛星ブロードバンド「Starlink Business」(ソフトバンク提供)
  • Wi-Fi機器: 屋外用無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702e GEN2」(アライドテレシス製)
  • 電源: ポータブル電源(アンカー・ジャパン製)など

これらを組み合わせることで、通信インフラが未整備な山間部や離島、被災地などにおいても、電源を入れるだけで広範囲な通信環境を迅速に構築できる。

前田建設工業と実証実験、高低差のある現場でも有効


提供開始に先立ち、前田建設工業株式会社の協力のもと、東北・九州地方の建設現場で実証実験を実施(2025年10月)。高低差のある現場環境でも安定した通信品質と運用性が確認された。


建設現場における活用メリット


本サービスは、建設・土木業界において以下の課題解決に寄与する。

  • 山間部・不感地帯の解消: 携帯電波の届かない現場でも、即座にインターネット環境を構築。
  • 業務のデジタル化: クラウドでの図面・写真共有、重機の遠隔操作、ウェアラブルカメラによる遠隔臨場などが可能に。
  • BCP対策: 災害等で既存回線が寸断された際のバックアップ回線として、作業員の安否確認や現場状況の報告ラインを確保。






WRITTEN by

デジコン編集部

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