髙松グループの東興ジオテック、「軍艦島」70号棟の補修試験施工に参加。世界遺産の保全に技術で貢献

株式会社髙松コンストラクショングループは、グループ会社の東興ジオテック株式会社が、長崎県長崎市の端島（通称：軍艦島）における「端島炭坑 70号棟」の補修試験施工に参加したと発表した。

世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である軍艦島では、鉄筋コンクリート造の建物の老朽化が進んでおり、その保全が課題となっている。

国内最古級のRCアパートを補修

今回対象となった70号棟は、1916年（大正5年）に建設された日本最古級の7階建て鉄筋コンクリート造アパートである。

東興ジオテックは、長年培ってきた法面保護やコンクリート補修の技術を活かし、歴史的建造物の延命化に向けた試験施工に協力した。

厳しい環境下での施工技術を実証

軍艦島は波や風の影響を強く受ける過酷な環境にあり、資機材の搬入や作業にも制約が多い。


今回の試験施工を通じて、特殊な環境下における補修工法の有効性や施工性を確認し、今後の本格的な保全事業に向けた貴重なデータを蓄積した。