ヤンマー建機、スウェーデン人起業家のアントン・ヴェルマン氏を初のグローバルブランドアンバサダーに起用。空き家再生で連携強化

ヤンマー建機は12月4日、日本の空き家再生に取り組むスウェーデン人起業家、アントン・ヴェルマン氏を初のグローバルブランドアンバサダーに任命したと発表した。

同社は、アントン氏の実践的な活動を通じて、持続可能な建築と地域社会への貢献を世界に発信していく方針だ。

重機を活用した「空き家」修復で価値観が共鳴

アントン・ヴェルマン氏は、日本国内で放置された空き家を修復・再生する活動を行っており、その様子を発信するソーシャルメディアで数百万人のフォロワーを持つインフルエンサーでもある。





ヤンマー建機は2023年、同氏が狭小地での作業に適した同社のミニショベルを活用して伝統的な家屋を修復していることを知り、その活動に注目していた。

アントン氏は、日本の重機免許を取得し、自ら資材運搬用のキャリアを購入するなど、機械を用いた効率的かつ安全な施工を実践している。


この姿勢が、ヤンマー建機のブランドタグラインである「Building With You」や、人の可能性を花開かせるという「HANASAKA」の理念と合致したことが、今回の起用につながった。




今後はアンバサダーとして、ラスベガスで開催される「ConExpo」や東京の「CSPI-EXPO」などの主要な建設展示会に出演する予定である。

また、同社が展開するビデオシリーズ「For the Builders」の最新作では、千葉県における滝の家のプロジェクトが取り上げられ、狭い森林内での基礎工事に同社の建機が貢献する様子が描かれている。


ヤンマー建機は、アントン氏とのパートナーシップを通じて、耐久性と責任ある建築を重視する若い世代とのつながりを強化し、建設業界の持続可能な未来の構築を目指すとしている。