鉄筋溶接継手協会、溶接継手に特化したAIチャットボットのベータ版を提供開始。24時間365日対応へ

一般社団法人鉄筋溶接継手協会は、会員および溶接継手に関心を持つユーザーの利便性向上を目的として、溶接継手に特化したAIチャットボットのベータ版を提供開始したと発表した。

同協会はこれまでも技術講習会や情報誌を通じて技術者の育成や情報共有を行ってきたが、専門的な問い合わせに迅速に対応するため、新たなツールの導入に踏み切った。

専門的な疑問を24時間体制でサポート

鉄筋溶接継手協会には、会員から建築基準法に関する法的な位置づけや施工技術の詳細、資格取得の手続きなど、多岐にわたる専門的な質問が寄せられていた。

これらに対応するため、今回開発されたAIチャットボットは、溶接継手に関する専門知識を学習しており、ユーザーの疑問に対して対話形式で回答することが可能である。

主な機能としては、技術的な質問への回答に加え、資格講習会や試験情報の提供、施工認定制度の説明、入会手続きの案内などが含まれている。

24時間365日利用できるため、現場での作業中や夜間など、事務局の営業時間外でも必要な情報を即座に入手できるようになることが期待される。


現在は「ベータ版」としての提供であり、協会はユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、回答精度の向上やFAQの追加といった改善を継続的に行うとしている。

また、寄せられた質問の傾向を分析することで、会員が抱える課題やニーズをより深く把握し、協会のサービス全体の品質向上につなげていく方針だ。

協会は「共に育てるAI」をコンセプトに、このツールを会員と共に成長させ、将来的には正式版としてより信頼性の高いサービスを提供することを目指している。