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デジコン編集部 2025.12.1

DataLabs、令和7年度東京都ベンチャー技術大賞で特別賞を受賞。3次元点群データ自動モデル化技術を評価

CONTENTS
  1. 配筋検査を最大約8割削減するクラウド型システム
  2. Modely約2年で260件以上の建設現場で利用
DataLabsは、令和7年度「東京都ベンチャー技術大賞」において特別賞を受賞した。3次元点群データの自動モデル化技術をコアとしたクラウド型サービス「Modely」「Hatsuly」等の提供を通じて、建設業務やインフラ維持管理業務の大幅な省力化・高度化を実現している点を高く評価された。

配筋検査を最大約8割削減するクラウド型システム


本賞は、東京都が革新的な技術・製品を有する中小企業・スタートアップを表彰するものであり、技術の独創性や完成度に加え、市場性・成長性、都民生活や産業発展への貢献度等が総合評価される。

受賞対象技術である3次元点群データの自動モデル化技術を基盤として、DataLabsは複数のクラウド型システムを展開している。

Modelyは、配筋検査をiPad1台で撮影・自動判定・帳票作成まで行えるクラウド型システムである。



従来2から3名で90から180分かかった検査を、1名・60分以下に短縮し、最大約8割削減できる。

国土交通省が進めるデジタル検査で業界初の正式認定を受け、NETISでも高評価技術として採択されている。

Hatsulyは、橋・トンネル等のインフラ補修時の出来形管理を効率化するクラウド型システムで、履歴情報を時系列で整理でき、自治体やインフラ企業で導入が進んでいる。


Marklyは、3Dデータを用いて、インフラ点検・調査や、補修工事全般における現地踏査後の図面・数量計算書・竣工図等の作成を効率化するシステムだ。



国土交通省との実証で従来手法を大きく超える効率性を実証している。これらのサービスは、3Dデータと自動モデル化技術により現場の効率化と記録の標準化を同時に実現し、インフラ管理の次の標準を目指すものである。

Modely約2年で260件以上の建設現場で利用


Modelyはリリースから約2年で260件以上の建設現場で利用され、アジアを中心とした海外での展開も進んでいる。

Hatsulyは同社の3D InfraLoop構想の中、公共工事から民間企業まで幅広く採用されており、リリースから2年で90件以上の施工現場で導入実績がある。

田尻大介代表取締役は「建設業界は日本の社会基盤を支える重要な領域であり、私たちは3Dデータの力でその働き方やインフラ維持管理の在り方を変えていく挑戦を進めています」とコメントしている。

今後の展開として、ModelyとHatsulyをつなぎインフラの3Dデジタル管理を実現する基盤づくり、国土交通省・東京都と連携したデジタルツインの標準化、アジア・欧州での展開強化、技術開発を支えるエンジニア・BizDev・セールスの採用強化を進めていく方針だ。






WRITTEN by

デジコン編集部

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