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デジコン編集部 2025.11.18

三井不動産とKDDIスマートドローンが日本橋三井タワー屋上でAIドローンの遠隔飛行実証を実施。高層ビル屋上では日本初の試み

CONTENTS
  1. Skydio Dock for X10と衛星通信Starlinkを屋上に設置し広域映像を撮影
  2. 自動離着陸と遠隔操作を確認、災害時の被災状況把握に有効性を検証
三井不動産とKDDIスマートドローンは2025年11月13日、日本橋三井タワー屋上において、大規模災害時における上空からの情報収集を目的としたAIドローンの遠隔飛行実証実験を実施した。

都心エリアにおいて高層ビル屋上でのAIドローンの遠隔飛行実証実験は日本初の取り組みとなる。

Skydio Dock for X10と衛星通信Starlinkを屋上に設置し広域映像を撮影


本実証では首都直下型地震などの大規模災害発生時を想定し、自動充電ポート付きドローン「Skydio Dock for X10」および衛星通信「Starlink Business」を屋上に設置した。

屋上からの自動離陸・着陸や広域映像の撮影を行い、有事における日本橋周辺エリアでの情報収集の有効性を検証した。


KDDIスマートドローンはドローンポートを日本中に1000カ所設置することで、日常と災害などの非常時を問わず、どこでも10分でドローンが遠隔操縦で駆付け可能となるドローンの社会基盤化を目指している。

自動離着陸と遠隔操作を確認、災害時の被災状況把握に有効性を検証


今回の実証実験では災害時を想定し、Skydio Dock for X10およびStarlink Businessを日本橋三井タワー屋上に設置し、遠隔自動飛行による周辺状況の撮影を実施。

ドローンは日本橋三井タワー屋上範囲内にて垂直方向の飛行に限定された。成果として屋上からのドローンの自動離着陸および遠隔操作を確認。


さらに、日本橋周辺エリアにおける広域映像の取得に成功し、災害時の被災状況把握に有効であることを確認した。

今後は首都直下型地震などの大規模災害発生時において、収集したデータを三井不動産関連施設および周辺の状況把握に生かし、さらに関係機関に共有・連携することで、迅速かつ的確な救助活動や復旧活動に繋げることを目指す。



Skydio Dock for X10はSkydio X10の自律飛行性能を最大限に引き出し、自動離着陸・自動充電による24時間365日の遠隔運用を可能にするドローンポートだ。

現場に作業員を配置することなく遠隔から安全かつ継続的にフライトを行えるため、平時のインフラ点検や巡視などの定期業務の効率化・省人化に加え、災害発生時には人が立ち入れない環境でも迅速な状況把握を実現する。




WRITTEN by

デジコン編集部

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