ツール紹介
デジコン編集部 2025.11.18

Momo社、3D LiDAR活用のクレーンセンシングシステムを提供開始。無線式で電源環境を問わず柔軟に設置可能

CONTENTS
  1. 視野角約70度で最大射程約50メートル、広域をカバーしながら設置台数を削減
  2. 現場ごとのリスク環境に応じて立体的な監視エリアを柔軟に設定
  3. 橋梁更新・高架補修工事や送電線近接作業での活用を想定
Momoは、クレーンや重機を運用する現場の安全性と効率の両立を実現する新システム「SKY Palette クレーン等重機接触防止システム」の提供を開始した。

3D LiDARセンサとLPWA通信を組み合わせ、現場の電源環境を問わず柔軟に設置可能な無線式センシング技術となっている。

視野角約70度で最大射程約50メートル、広域をカバーしながら設置台数を削減


建設・インフラ業界では人手不足のなかでも安全・品質・生産性の同時確保が求められている。

特に橋梁工事や架線付近などの重機が構造物に近接する現場では、従来の2Dセンシングでは設置位置や電源確保に制約があり、十分な安全対策を講じにくい状況だった。

Momoは、IoT技術で培った知見を活かし、3Dセンシングと無線通信を融合させた。

設置環境に柔軟に対応できる安全監視システムとして、入札担当者・現場責任者の双方の課題を解決する。

本システムは橋桁や架線など構造物が近接する現場で、危険エリアへの侵入をリアルタイムで検知し、パトライトやサイレンを通じて即時警報を発することで、事故リスクを大幅に低減する。

現場ごとのリスク環境に応じて立体的な監視エリアを柔軟に設定


本システムは現場ごとのリスク環境に応じて、立体的な監視エリアを柔軟に設定できる仕組みを採用している。

クレーンや重機の動作範囲をあらかじめ定義することで、接触リスクを予測的に管理し、現場の安全性を高める。設定操作は現場スタッフでも短時間で扱えるように設計されている。

視野角約70度、最大射程約50メートルの検出性能を実現し、広域をカバーしながら設置台数を削減でき、遠距離監視にも対応。

危険エリアへの接近を検知すると、現場内の警報デバイスと連携して即時通知する仕組みだ。

通信方式や構成は柔軟に選択できるため、電源・通信条件の異なる現場でも同一システムで運用できる。警報履歴は自動的に蓄積され、管理・検証にも活用可能だ。

橋梁更新・高架補修工事や送電線近接作業での活用を想定


設定した範囲を立体的に把握できるため、橋桁下や高圧線下などのリスク環境を関係者間で共有でき、安全会議や技術提案書への添付資料としても有効だ。

現場責任者向けには事故リスクの大幅低減と迅速な設置と運用がメリットとなる。入札担当者向けには技術提案での競争力強化と汎用性の高さが利点となる。

活用シーンとしては橋梁更新・高架補修工事、送電線近接作業、鋼管杭の傾き検知などが想定されている。

Momoは「SKY Palette クレーン等重機接触防止システム」を建設現場の安全管理プラットフォームとして位置づけている。

今後はクレーン以外の重機や構造物の傾き検知など、多様な現場シーンへの応用拡大を進め、BIM・CIM連携にも対応していく予定だ。





WRITTEN by

デジコン編集部

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