行政・政策
デジコン編集部 2025.11.11

東京都がMy City Reportの運用範囲を都管理河川で拡大。スマホアプリで市民協働による施設管理を推進

CONTENTS
  1. 河川管理用通路のひび割れや堤防の損傷をスマホのカメラと位置情報で報告
東京都は、道路、公園、河川の損傷や不具合を都民が簡易に投稿できるスマートフォンアプリMy City Reportの運用範囲を拡大する。

都管理河川について、隅田川・新河岸川・海老取川に加え、新たに6つの河川で10月22日から運用を開始している。

河川管理用通路のひび割れや堤防の損傷をスマホのカメラと位置情報で報告


My City Reportは、スマートフォンのカメラと位置情報を利用して、都民が発見した道路・公園・河川の各施設における損傷や不具合を投稿できるアプリである。投稿された損傷や不具合は、状況を確認した上で必要に応じて補修等を行う。

My City Reportの運用範囲をさらに拡大することにより、都民との協働によるきめ細かい施設管理の一層の充実を図り、安全性をさらに高めていく。

運用範囲を拡大する河川は、旧江戸川、落合川、空堀川、大栗川、乞田川、谷地川の6つの河川である。対象となる河川は順次拡大予定だ。

My City Reportによる投稿の対象となる施設の損傷・不具合の例として、河川管理用通路のひび割れやがたつき、堤防・転落防止柵の損傷など、河川施設における損傷や不具合が挙げられる。

アプリはiOSおよびAndroidの両方に対応しており、App StoreやGoogle Playからダウンロードできる。アプリのインストール方法、利用方法の詳細は建設局ホームページで確認できる。

建設業界にとって、My City Reportの活用は、市民との協働による効率的なインフラ維持管理の新たなモデルとなる。従来の定期点検に加えて、市民からのリアルタイムな情報提供により、施設の異常を早期に発見し、迅速な対応が可能になる。

スマートフォンのカメラ機能と位置情報を活用することで、損傷箇所の特定が容易になり、補修工事の計画立案や優先順位付けにも役立つ。特に広範囲にわたる河川管理において、市民の目を活用した効率的な維持管理が実現できる。

ICTを活用した市民協働型の施設管理は、人手不足が深刻化する建設業界において、限られた人員で効果的なインフラ維持管理を実現する重要な取り組みとして注目される。


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デジコン編集部

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