タカミヤ、社内副業制度「コイン制度」でコイン流通量24万枚突破。足場メーカーが繁閑差の平準化と人手不足解消を実現

足場をはじめとする建設業界のプラットフォーマーとして業界課題に取り組むタカミヤは、社内副業型の人事制度「コイン制度」の本格運用を2023年より開始している。

制度導入から2025年上期までにおいて、コインの累計流通量は24万枚を突破した。地域や季節による繁閑差の大きい建設業界において、全国的な人手不足への対応策として定着している。

自社開発イントラネットで社員スキルを可視化しマッチングを促進

本コイン制度は、繁忙期で人手が足りない部署が社内イントラネットを通して求人依頼を出し、余裕のある部署がその仕事を手伝い、対価として社内通貨のコインがもらえる仕組みだ。

コインは1コイン＝1円相当の社内ポイントとして運用。業務を依頼した部署がコインを支払い、支援した部署がコインを受け取る仕組みだ。コインの実績は部署ごとに集計され、支援実績は全社で共有されており、賞与に反映される。

自社開発イントラネット上で社員の保有スキルを一覧化する取り組みも新たに導入し、全国の社員が持つスキルが可視化されることで、依頼主と支援者のマッチング促進に繋がっている。


とくに業務繁閑を平準化し人手不足や育休の課題を解消する点がポイントで、依頼したい部署と支援したい社員は、自社開発のイントラネット上でマッチングすることが可能だ。

繁忙期・閑散期の偏りを全社で補い合うことで、繁忙期の人手不足を解消し、長時間労働の抑制に寄与する。

また、育休・産休の代替支援もスムーズになり、安心して休みが取れる環境の実現を目指している。

部署や地域を越えて仕事を手伝うことで、社員が自分の得意分野や経験を活かせる。社内で多様な業務に関わることができ、社員のスキルアップにもつながるという。

建設業界では地域や季節による繁閑差が大きく、繁忙期には「残業が多くなりそう」「今月だけでも人材を増員させたい」などの声を聞く一方、閑散期の拠点においては「もっと働きたい」といった声もあがっていた。

こうした忙しい部署と余裕のある部署が同時に存在するという課題に対し、タカミヤは2022年にコイン制度のテスト運用を開始。

2023年から本格導入し、現在では全国の事業所での人手不足対策として定着し、育児休業の取得推進や業務量の平準化など、さまざまな場面で活用されている。