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デジコン編集部 2025.10.29

東急建設、AI学習プラットフォーム「Monoxer」のモノグサへ出資。若手育成と技術継承の課題解決へ

CONTENTS
  1. AIが習熟度に応じて最適化し知識を長期記憶として定着
東急建設は建設事業の変革と新規事業の創出をミッションとして、「TOKYU-CNST GB Innovation Fund L.P.」(運営者:グローバル・ブレイン)を通じ、記憶定着支援プラットフォーム「Monoxer」を提供するモノグサへ出資した。

建設業界における熟練社員の知識・ノウハウの伝承と若手社員の育成という喫緊の課題に対応する。

AIが習熟度に応じて最適化し知識を長期記憶として定着


モノグサは2016年8月の設立以来、「記憶を日常に。」をミッションとして掲げ、記憶定着支援プラットフォーム「Monoxer」の開発・提供を行うスタートアップ企業である。

同サービスは、AIが学習者の習熟度や忘却傾向に応じて問題の難易度や反復頻度を最適化することで、知識を長期記憶として定着させる点が特長だ。

学習塾や学校などの教育機関で実績を重ね、近年は公教育や自治体での導入が進むほか、企業における人材育成やタレントマネジメント領域にも展開している。

建設業界では今後多数の熟練社員の引退が想定される中、知識・ノウハウの伝承や若手社員の育成が喫緊の課題となっている。

技術や安全に関する知識は現場経験と共に習得されるものが多く、ベテラン社員の退職によって貴重なノウハウが失われるリスクが高まっている。

東急建設はモノグサとの協業の一環として、記憶定着支援プラットフォーム「Monoxer」を活用した学習の検証を行い、社内マニュアル等を基に作成した問題を若手社員が「Monoxer」上で学習することで効率的な知識定着を図る。

習熟度の可視化機能によって得られるデータを活用し、東急建設の技術・品質レベルの向上を目指す。従来の集合研修や紙ベースのマニュアルでは把握が難しかった個々の社員の理解度を、AIを活用して可視化することで、より効果的な人材育成が可能となる。

東急建設は「TOKYU-CNST GB Innovation Fund L.P.」を通じて、さまざまなスタートアップ企業への出資を進めている。



WRITTEN by

デジコン編集部

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