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デジコン編集部 2025.10.22

Honda発スタートアップUMIAILEが総額15.75億円を調達。水中翼制御技術による小型無人ボートで海洋データ収集

CONTENTS
  1. 「高度0mの人工衛星」コンセプトで海の見える化に挑戦
Honda発スタートアップ「UMIAILE」は、総額15.75億円の資金調達を実施した。

本シードラウンドでは、インキュベイトファンドをリード投資家として、UntroD Capital Japanおよび本田技研工業を含む3社を引受先としたエクイティファイナンスを実施した。

また、みずほ銀行よりデットファイナンス(融資枠を含む)を実施した。

「高度0mの人工衛星」コンセプトで海の見える化に挑戦


UMIAILEは、Honda発の海洋ロボティクス・スタートアップとして、「高度0mの人工衛星」というコンセプトを掲げ、水中翼を用いた独自の姿勢制御技術をコアとする小型無人ボート(UMIAILE ASV)を開発し、リアルタイムかつ大規模な海洋データの収集による「海の見える化」に挑戦している。

2025年1月の創業以来、UMIAILE ASVのプロトタイプ機を開発し、産官学それぞれの分野における強力なパートナーと連携しながら急速に技術開発を進めてきた。



一方で同社の目指す「高度0mの人工衛星」の実現にあたっては、過酷な洋上環境で活動し続けるための耐久性、年間数千機レベルの量産技術、複数の無人機が協調しミッションを遂行するための群制御技術など、社会実装に向けた技術開発をより一層加速する必要がある。


今回の調達資金は、海洋ロボティクス技術の高度化、実証フィールドの拡大、量産化を見据えたプロトタイプ開発、産官学連携プロジェクトの推進、組織体制の強化に重点的に活用し、産官学連携を含む多様なパートナーとともに、量産・社会実装に向けた仕様構築および体制強化を加速していく。

みずほ銀行は、UMIAILEが提供するASVや海洋データ収集プラットフォームが、持続可能な社会の実現や海洋資源の有効活用といった社会的課題の解決に大きく貢献するものと期待し、融資極度枠を設定した。

UMIAILEの板井亮佑CEOは「海の見える化を通じて、100年後も平和で豊かな地球に住み続けることがUMIAILEの目指す未来だ。今回の資金調達を通じて、高度0mの人工衛星の社会実装に向けて大きな一歩を踏み出す」とコメントしている。

UMIAILEは2025年1月設立で、本社は東京都墨田区に所在する。

自律型海洋ロボティクスの研究開発およびソリューション提供を事業内容とし、海洋ロボティクスのハードウェア・ソフトウェアエンジニア・事業開発担当者など、幅広いポジションで人材を募集している。









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デジコン編集部

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