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デジコン編集部 2025.10.7

アスファルトプラント大手「日工」がSF小説「明日のアスファルト」を公開。道路インフラと防災の未来をSFプロトタイピングで描く

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  1. 2050年代の明石を舞台に多様なステークホルダーとの共創を促進
日工は、道路インフラと防災の未来をテーマにしたSF小説「明日のアスファルト」を特設Webサイトで公開した。

2050年代の明石を舞台に多様なステークホルダーとの共創を促進


本作品は、日工が従来の延長線上にはない未来像を構想し、道路インフラの可能性を探求することで、持続可能な社会と新しい事業領域の開拓を目指すために2024年に実施した「SFプロトタイピングプロジェクト」を元に、SF思考の第一人者である宮本道人氏によって執筆された。

SFプロトタイピングとは、「SF」と「プロトタイピング」を組み合わせた思考法である。既定路線ではない未来を物語として具体化し、それを起点に議論することで創造的なアイデアやビジョンを生み出す手法だ。



既存の枠組みにとらわれない自由な発想を促し、新しいサービスやビジネスのヒントを得られるだけでなく、異業種や専門外の人々も巻き込む共創や、対話的コミュニケーションのツールとしても注目されている。

道路インフラは人々の生活に不可欠な社会基盤であるにもかかわらず、老朽化、人手不足、気候変動リスクといった多くの課題に直面している。

これらの課題を乗り越えるには、道路関連企業や自治体だけでなく、異業種や地域社会を含む多様なステークホルダーが連携し、ともに支え合う仕組みづくりが不可欠だ。

その実現に向けた第一歩として、従来予想の一歩先を行く未来像を構想し、道路インフラの可能性を探求することを目的に「SFプロトタイピング」を用いた未来像の構想に取り組んできた。

今回公開する小説「明日のアスファルト」では、多様なステークホルダーによって実現する道路インフラと防災の未来の様子が描かれている。

2050年代の明石を舞台に、道路インフラと人々の共生する未来社会を描いた土木SFエンターテインメントで、災害に立ち向かうアスファルトとコンクリート世代の若者たちが活躍し、自然と人工、機械と人間が調和する社会像を描いている。

同社は、SF的な想像力を単なる空想ではなく、ビジョンを象徴するシンボルとしてロードマップの到達点に据えることで、目指す方向性を鮮明にし、業界を超えた対話と共創の起点としたいと考えている。

本小説で描かれた未来像は、一社単独で実現することは困難であり、道路インフラに関わる多様なステークホルダーとの共創が欠かせない。

日工では「未来の社会インフラ・サービスプロバイダー」へと自らを変革し、多様な知と技術を結集するハブとなることで、一歩先を行く道路インフラと防災の未来の実現を目指している。

今後、情報共有および社会実装のプラットフォームの立ち上げや異業種間でのワークショップの共催など、共創活動の拡大を予定している。







WRITTEN by

デジコン編集部

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