国産の自動飛行支援アプリ「Geonix」を販売開始。高低差ある現場の飛行計画を数分で作成。日本無人航空機免許センター

日本無人航空機免許センター(JULC)がDJI社製ドローン専用の自動飛行支援アプリ「Geonix」の販売を9月25日より開始した。

従来は半日以上かかっていた高低差のある飛行計画を、誰でもわずか数分で作成できる点が最大の特長となっている。

国土地理院地図データで地形追従飛行を自動生成。オフライン環境でも利用可能で災害時にも対応

日本国内の測量・点検・災害現場は山間部や河川、谷、斜面を含む高低差の大きい地形に位置するケースが多い。

こうした環境では従来の直線的な飛行や固定高度での飛行ではなく、ドローンが地形に追従しながら安全に飛行することが必須条件となる。

しかし従来の飛行システムでは高低差を考慮した飛行計画を迅速かつ正確に作成することが難しく、操縦者に大きな負担がかかっていた。

Geonixは日本の測量・防災・施設点検などの現場ニーズを反映して開発されており、国土地理院の地図・標高データをもとに数分で高低差を考慮した飛行計画を自動生成できる。

事前に飛行計画を作成しておけばオフライン環境でも利用可能で、災害時や山間部でも活用できる仕様だ。



通信の見える化機能を搭載し、いつ、どこに、どのくらいのデータ通信が発生しているかを可視化することで不正な通信を未然に防ぐ。

国土地理院地図データ対応により正確で信頼性の高い飛行計画を作成でき、地形追従飛行では高低差のある現場でも安全なルートを自動作成する。

飛行ルート反転、分割、保存、再利用など多彩な飛行管理機能を備え、KML/GeoJSON/CSVに対応し既存システムと柔軟に連携できる。

導入事例としてアルマダスでは飛行距離1km、高低差400mの送電線点検で従来半日以上かかっていた飛行計画作成をGeonixで数分に短縮している。

静岡県焼津市地域防災課では山岳・海上捜索や林野火災対応に活用し、国土地理院の地形データを反映させて飛行するため山でもぶつかる可能性が限りなく低いという安心感を評価している。