エスヨン社。建設・土木現場の泥・粉塵に対応するセルフクリーニング産業用カメラ「Excelsense」を日本投入

エスヨンは、監視カメラの致命的な弱点である「汚れによる稼働停止」を克服する産業用カメラシリーズ「Excelsense セルフクリーニングカメラ」を日本市場に投入した。

建設・土木現場での泥や粉塵といった厳しい汚れの中でも作業員による清掃を不要にし、従来の市場に新しい選択肢となる「止まらないカメラ」という基準を提示する。

危険区域への立入り不要で-40℃対応の堅牢設計により建設現場の安全性と効率を両立

建設や土木現場では泥や粉塵が舞う環境で、従来のカメラは汚れによる視界不良が深刻な課題となっていた。

液剤やワイパー、エアブローといった外部機構に依存する従来システムでは、定期補充や部品交換、作業員による清掃が避けられず、コストの増大だけでなく作業員の安全リスクやライン停止による損失が問題となっていた。

建設現場では特に、泥や粉塵が舞う短期現場でも映像を止めず、監視や証跡確保を中断させない性能が求められている。

Excelsenseは、特許取得済みの独自構造によりレンズ表面の汚れを浮かせて除去し、液剤やワイパー、圧縮空気を使わず外部機構ゼロで「止まらない」を実現した。

クリーニングは汚れを感知して自動で作動するわけではなく、ユーザーがボタン操作で任意に実行したり、環境に合わせて間隔を設定できる仕組みとなっている。



現場の状況に応じて確実に視界を回復できるため、運用の柔軟性と信頼性を両立する。

-40℃耐寒設計、MIL規格準拠の耐振動、100G衝撃耐性を備え、IP69K相当の防水・防塵性能を実現している。

最大40,000サイクル動作保証により長期メンテナンスフリーを実現し、建設現場での過酷な使用条件にも対応する。

製品ラインアップには、セルフクリーニング機構を搭載した一体型カメラ「TOUGHEYE-1700」、既設のカメラやセンサーに後付けできるユニット「SENSERSHIELD-1600」、保護性能を強化したハウジング付モデル「SS1600」を用意している。

建設・土木現場での導入により、危険区域への作業員立入りが不要となり、清掃の手間を削減しながら安全性と効率を両立できる。

常時稼働で蓄積される映像データはAI解析やトレーサビリティの基盤となり、建設現場のデジタル化や工程管理の向上に貢献する。