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デジコン編集部 2025.9.9

Polyuse、建設用3Dプリンタ技術指針策定に参画。200件以上の施工実績を基に品質基準確立

CONTENTS
  1. 国内9割の施工実績データを基盤とした包括的技術基準を確立
Polyuseは土木学会コンクリート委員会が2025年8月に発表した国内初の建設用3Dプリンタ技術指針の策定に主要委員として参画した。

同社が提供した約200件以上の施工データや設計・施工例などの知見が指針に反映されている。

国内9割の施工実績データを基盤とした包括的技術基準を確立


土木学会が策定した「建設用3Dプリンタ埋設型枠を用いたコンクリート構造物の技術指針(案)」は、省人化や工期短縮を可能にする新技術として注目される建設用3Dプリンタの品質や性能を客観的に評価できる基準として整備された。

建設用3Dプリンタは全国の建設会社、プレキャストメーカーでも研究が進められており、業界全体での活用が急速に拡大している現状を受け、品質基準の整備が急務となっていた。


今回の指針では国内外の建設用3Dプリンタ製品に対して品質・安全性の証明を求める仕組みを導入し、品質が担保されていない製品の流通を防ぐ業界基準を確立した。

これにより建設用3Dプリンタを導入するユーザーの製品選定における透明性と信頼性を担保し、市場の信頼性向上において重要な前進を実現している。

品質・安全基準や試験方法、設計・施工の基本方針が統一されたことで、建設業界における人手不足対策や迅速な施工・復旧対応への適用が加速する見通しである。

Polyuseは約1年半にわたり策定作業に従事し、国内施工実績の約9割を占める同社のデータを提供した。

埋設型枠の精度・耐久性・施工性に関する評価基準の策定に貢献し、安全性と品質確保のための基準づくりに実務的な視点を反映させている。

本指針は埋設型枠を適用した構造物の構造計画や設計、施工から品質管理・維持管理までを体系的に整えた包括的な技術指針となり、業界の健全な発展を支える基盤として機能する。

Polyuseは今後も建設用3Dプリンタ建設技術の実証と普及のため、各種市場に必要な整備を推進・強化していく方針を示している。






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デジコン編集部

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