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デジコン編集部 2025.9.8

前田建設工業、全自動鋼製支保工建込みロボットをトンネル4現場に導入。切羽直下立入ゼロで安全性を飛躍的向上

CONTENTS
  1. 業界初の下半支保工自動建込み技術でワンボタン操作を実現
前田建設工業は9月4日、山岳トンネルにおける鋼製支保工の建込みを自動化する「全自動鋼製支保工建込みロボット」を開発し、4つのトンネル現場に本格導入したと発表した。

上半支保工および下半支保工建込み作業における作業者の切羽直下への立入ゼロを実現し、作業の安全性を飛躍的に向上させた。

業界初の下半支保工自動建込み技術でワンボタン操作を実現


山岳トンネル工事における支保工建込み作業は、切羽直下で作業を行うため切羽からの岩石落下による重篤災害の危険性があった。

同社は2017年から切羽直下への立入ゼロに取り組み、国土交通省の大谷トンネル、新稲穂トンネル、新伊勢神トンネル、新野トンネルの4現場に導入している。

上半支保工に取付けられたミラーによる計測と頭付きアンカーの採用により、設計位置への正確な誘導を実現し自動建込みを可能にした。


エレクタ一体型吹付け機により支保工建込みとコンクリート吹付けの同時作業が可能となり、施工スピードが向上している。

特に下半支保工建込みは業界初となる技術で、上下半接続部にワンタッチ継手を採用することで切羽周辺および重機と近接しての作業を回避した。

熟練度に依存しないワンボタンでの支保工建込みによりワンマンオペレーター作業を実現し、省人化と生産性向上を達成している。





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デジコン編集部

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