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デジコン編集部 2025.8.22

SORA Technologyと大阪府ペストコントロール協会が万博会場でドローン防虫対策を実施。AI画像解析で水たまり検出し効率化を図る

CONTENTS
  1. 300m×300mグリッドで会場全体を70分割して体系的に撮影
SORA Technologyは、大阪府ペストコントロール協会より受託し、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場内における防虫対策の一環として、ドローンによる高解像度空撮とAIによる水たまり検出、デジタルマッピングによる防虫対策オペレーションを開始した。会場内の防虫対策の効率化につながることが期待されている。

300m×300mグリッドで会場全体を70分割して体系的に撮影


従来の大規模イベントにおける防虫対策オペレーションでは、蚊等の発生源となり得る場所を歩きながら特定しており、関係者間での情報共有や薬剤の散布対象となるエリアの迅速な特定と見える化に課題があった。

今回のオペレーションでは、ドローン飛行技術で万博会場を上空から撮影し、画像データを解析することで会場内の排水溝の位置情報を特定するだけでなく、各国のパビリオンの屋上などに出現した水たまりなどを捉える。



ドローンの1回の飛行範囲を300メートル×300メートルに設定し、それを1グリッドとして会場となる夢洲全体を70グリッドに分割した。

ドローンの飛行スピードは秒速約10~15mで、飛行高度が100メートルであれば約5分で1グリッドのマッピングが完了する。



撮影した画像を合成してオルソモザイク画像(歪み補正をした航空写真)を作成し、Web上で共有できる状態にする。

関係者が薬剤散布の対象地点の緯度と経度を入力して座標情報を整理することで、薬剤散布対象の情報を統合管理することに寄与する。

スマートフォンの専用アプリを使えば散布対象地点へナビゲーションすることも可能だ。






WRITTEN by

デジコン編集部

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