
大成建設と大日本塗料は8月7日、塗るだけで建物の断熱化が可能な水性塗料「ZERO-eコート」を日本大学生産工学部建築工学科・永井香織教授の指導・評価を得て共同開発したと発表した。
一般塗料や遮熱塗料と併用が可能な中塗り用水性塗料で、高い断熱性能と耐候性を備え、新築・既設建物を問わず使用できる。
近年、地球温暖化の影響が深刻化する中、脱炭素社会の実現に向けてゼロエネルギービル(ZEB)の普及を目指す動きが加速している。
建物のZEB化を推進する上で重要な要素となるのが建物自体の断熱性能の向上である。
特に夏季には外気温の上昇に伴い室内の冷房需要も増大するため、建物の断熱性能を高めることで空調設備の負荷を抑え、消費エネルギーを削減する効果が得られる。
既存建物の断熱性能を向上させる一般的な内断熱工法は、工事期間中の建物使用制限や施工時の臭気・粉塵発生といった課題があった。
そこで両社は建物外部から塗装することで断熱性能を高め、省エネ化を実現する手法に着目して新たな中塗り用水性塗料を開発した。
本塗料は軽量でありながら高い圧縮強度と優れた断熱性能を併せ持つ素材「中空ガラスビーズ」を採用している。
従来、このビーズを多量に配合すると断熱性能は向上する一方で、塗料全体の安定性や耐候性が低下するといった懸念があった。

大日本塗料の塗料材料の調合を制御する独自技術を駆使し、中空ガラスビーズの組成に類似した樹脂を用いて塗膜内を高密充填化する技術を確立した。
「ZERO-eコート」の特長として、既存製品を上回る優れた断熱性能を発揮し、JIS K 5603に基づく断熱性能評価試験で確認されている。
不燃素材の併用および有機質成分を削減する配合調整により不燃性能を有しており、今後建築基準法に基づく不燃材料として国土交通大臣の不燃認定を取得する予定である。
ローラ、コテを用いた塗装や吹き付けなど既存の塗装器具による施工が可能で、特別な器具を用意する必要がない。
外壁塗装材として使用できるため建物が供用中でも施工可能であり、建物利用者に影響を与えることなく建物の断熱化を実現できる。
一般塗料や遮熱塗料と併用が可能な中塗り用水性塗料で、高い断熱性能と耐候性を備え、新築・既設建物を問わず使用できる。
中空ガラスビーズ採用で断熱性能と塗料安定性を両立
近年、地球温暖化の影響が深刻化する中、脱炭素社会の実現に向けてゼロエネルギービル(ZEB)の普及を目指す動きが加速している。
建物のZEB化を推進する上で重要な要素となるのが建物自体の断熱性能の向上である。
特に夏季には外気温の上昇に伴い室内の冷房需要も増大するため、建物の断熱性能を高めることで空調設備の負荷を抑え、消費エネルギーを削減する効果が得られる。
既存建物の断熱性能を向上させる一般的な内断熱工法は、工事期間中の建物使用制限や施工時の臭気・粉塵発生といった課題があった。
そこで両社は建物外部から塗装することで断熱性能を高め、省エネ化を実現する手法に着目して新たな中塗り用水性塗料を開発した。
本塗料は軽量でありながら高い圧縮強度と優れた断熱性能を併せ持つ素材「中空ガラスビーズ」を採用している。
従来、このビーズを多量に配合すると断熱性能は向上する一方で、塗料全体の安定性や耐候性が低下するといった懸念があった。

大日本塗料の塗料材料の調合を制御する独自技術を駆使し、中空ガラスビーズの組成に類似した樹脂を用いて塗膜内を高密充填化する技術を確立した。
「ZERO-eコート」の特長として、既存製品を上回る優れた断熱性能を発揮し、JIS K 5603に基づく断熱性能評価試験で確認されている。
不燃素材の併用および有機質成分を削減する配合調整により不燃性能を有しており、今後建築基準法に基づく不燃材料として国土交通大臣の不燃認定を取得する予定である。
ローラ、コテを用いた塗装や吹き付けなど既存の塗装器具による施工が可能で、特別な器具を用意する必要がない。
外壁塗装材として使用できるため建物が供用中でも施工可能であり、建物利用者に影響を与えることなく建物の断熱化を実現できる。
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