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デジコン編集部 2025.8.18

リバスタが調査、建設現場運営実態調査で半数以上が人手不足とモチベーション向上を課題と認識

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  1. 元請会社社員の64.3%がポイント支給による見える化を有効と評価
リバスタは7月23日、建設現場で働く元請会社社員400名と建設技能者400名の計800名を対象とした建設現場運営に関する実態調査の結果を発表した。

全体の半数以上が「人手不足」「建設技能者のモチベーション向上」を現場運営の課題として認識していることが明らかになった。

元請会社社員の64.3%がポイント支給による見える化を有効と評価


調査では建設現場で課題に感じることとして、元請会社社員・技能者共に「人手不足」が最多の53%となった。


次いで「現場および技能者のモチベーションの維持・向上」が約50%となり、「人」にまつわる課題が上位を占める結果となった。

元請会社社員が現場の課題解決のために取り組んでいることとして、「朝礼やミーティングなど、コミュニケーション活性化のための取り組み」が最多の37%を占めた。

一方で約33%が「特に何もしていない」と回答しており、具体的な対策に苦慮している実態が浮き彫りになった。

元請会社社員が技能者へ感謝や労いの気持ちを表す方法として、42.5%が「缶コーヒーや軽食などの差し入れ」を実施している。

しかし約38%が「何もしていない」と回答しており、技能者との関係構築に課題を抱えていることが判明した。



技能者のモチベーション向上や魅力的な建設現場の創出のために、「技能者の頑張りを見える化し、インセンティブとしてポイントを支給する」取り組みについて、元請会社社員の64.3%が「有効だと思う」と回答した。


元請会社社員が技能者へのポイント支給により期待することは、「モチベーション向上」「安全意識向上」「コミュニケーション活性化」が上位を占めた。

技能者側では約7割が「自分が行った良い仕事や取り組みに対してポイントがもらえたら、モチベーションの向上につながると思う」と回答している。


ポイントが支給された場合に取り組みたい行動として、「施工手順の遵守」や「工期の遵守・作業効率の向上に向けた改善提案」といった積極的な現場改善のための行動が挙げられた。

調査期間は2025年5月9日から5月11日まで、インターネット調査により実施された。

同社は調査結果を受けて、技能者向けポイントサービス「ビルダーズポイント」の有効性を強調しており、2024年度「IT賞(社会課題解決領域)」を受賞している。




WRITTEN by

デジコン編集部

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