トプコン、マレーシアに東南アジア初のトレーニングセンターを開設。8500平方メートルの敷地でICT施工を実習

トプコンは8月6日、マレーシア・セランゴール州シャーアラム市に東南アジア初となるトレーニングセンター「Topcon Malaysia Training Center（TMTC）」を開設した。

アジア市場における建設DXソリューションの普及と生産性向上を推進するため、約8500平方メートルの広大な敷地に実践的な学習環境を構築している。

最大30名同時受講可能、施工現場を再現した実習エリアで実践教育を提供

新設されたトレーニングセンターは、日本、米国、イタリアに続くトプコンとして4か国目の施設となる。

約8500平方メートルの広大な敷地には、施工現場を再現した実習エリアを設け、最大30名が同時に受講可能な座学スペースを併設している。

最新の測量機器や建設機械を活用し、ICT施工による建設プロセス全体を体験・習得できる実践的な学習環境を提供する仕組みとなっている。

対象者は建設業・測量業に従事する技術者のみならず、公共部門の職員や学生など幅広い層を想定している。


実践的な建設・測量ワークフローの教育を行うため、トータルステーション、GNSS受信機、レーザースキャナー、マシンコントロールシステムなどの最新機器を配置している。

三次元設計データの作成をはじめとする関連ソフトウェアも活用し、理論と実技を融合した高度なトレーニングを提供する体制を整えている。

経済成長にともないインフラ需要がますます高まるマレーシアをはじめとする東南アジア地域において、地域に根ざした人材育成を推進し、建設業界の技術力向上や都市インフラの整備に貢献することを目的としている。

トレーニングセンター開設に合わせてオープニングイベントも開催され、屋外ではICT建機によるマシンコントロールのデモンストレーションが実施された。

屋内ではこれらの模様が同時にライブ配信され、参加者がリアルタイムで最新技術の実演を確認できる環境が提供された。

同社は本取り組みを通じて、マレーシアおよび東南アジア地域における政府機関、民間企業、高等教育機関との連携を一層強化していく方針である。